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回転域を問わない超ワイドなパワーバンドを実現!
スーパーチャージャー+NXシステムでドーピング
ピークパワーを狙った仕様ではあるものの、ベースはBPエンジンを積むNB8Cではなく、あえてB6を載せたNB6C。なぜなら「中古車価格が安いNB6Cをリーズナブルにハイパワー仕様へモディファイする」というのがこのクルマのテーマだからだ。
メイキングを担当したのは、ロードスターチューニングの名店である“ノガミプロジェクト”。パワーを稼ぐ手段として選ばれたのは、ジャクソンレーシングのスーパーチャージャー+NXシステムだ。1600ccのB6ながらブースト圧0.35キロで230psを発生するハイパワースペックに仕上げられている。
スーパーチャージャーを選んだのは、ターボより手軽に装着できて、特性的にも扱いやすいため。これで低回転域から力強くトルクを出し、ここ一発の時はスイッチ操作で作動するNXシステムでさらにパワーを上乗せする。しかも、スーパーチャージャー本体がスロットルの前にセットされる「下流式」を採用。あらかじめブースト圧をかけておくことが可能となるため、レスポンスアップに効果抜群なのだ。
ロールを抑え気味にしたアラゴスタNOPROスペック車高調キットは、ミニサーキットをターゲットにしたセッティング。ダンパーケースをスチール製とすることで、コストパフォーマンスも考慮したNOPROオリジナルだ。組み合わされるメルヴェスプリングのバネレートはフロント12kg/mm、リヤが11kg/mmだ。
エクステリアにはフロント40mm、リヤ50mmワイドになるNOPROオリジナルのオーバーフェンダーを装着。GT/N2レギュレーション対応のキットだ。ホイールはSSRの15インチ。フロントが7.5J+3、リヤが8.5J+3だ。
乗り味としては硬めの足回りにパワフルなエンジンでジャジャ馬的なフィーリング。しかし、低回転からトルクフルな特性と、Sタイヤのグリップにも負けないセッティングで決して破綻していないというのがポイントだ。
このロードスターの特徴として欠かせないNXシステムは、スイッチを押した瞬間、一速下のギアにシフトしたような鋭い加速を見せる。使い方次第で大きな武器となることは言うまでもないだろう。
ブーストパワーにN2O(亜酸化窒素)の力が加わった時の突進力は圧倒的。この仕上がりに、憧れを抱くオーナーも決して少なくないはずだ。
●取材協力:ノガミプロジェクト 神奈川県三浦郡葉山町長柄1334-1 TEL:046-875-9813
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ノガミプロジェクト
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