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心臓部はスクートスポーツ謹製の3ローターNAで350馬力オーバー!
内装から外装まで上質にフルカスタム
この正体不明のスポーツカーは、万能型のストリート仕様を目指したオーナーが、名門“スクートスポーツ”と二人三脚で仕上げたFD3Sベースのロータリーチューンドだ。
エクステリアは、スクートスポーツがかつてタモンデザインとコラボで開発したフルワイドボディキットをベースに大手術を敢行。完全オリジナルのフォルムを作り上げた。
専用設計のヘッドライトを軸としたボディデザインは、FD3S固有のロー&ワイドをより強調させたものとなる。フェンダーは前後35mmワイドの設定で、シャープなキャラクターラインを有するサイドシルエットが、ピュアスポーツらしい力強さを感じさせてくれる。
リヤセクションは、Y34型グロリアのテールランプを移植することであえてFD3Sらしさを払拭。マフラー一体造形のディフューザーが非常にレーシーだ。
ボンネットはスクートスポーツの製品をベースにしつつ、ローフォルムを追求してボンネットセンター位置をかなり下げている。ドアミラーはフェアレディZからの流用だ。
エクステリアの迫力に負けじと、心臓部はユーノスコスモに搭載される20Bの3ローターをNA化して搭載。ポート形状は普段の使い勝手を考慮し、サイドポート拡大加工に留めている。また、エンジン搭載位置は13B比較で10cm後方にオフセットしているのもポイントだ。
インダクションボックスで視認はできないが、インテークには戸田レーシングの50φスロットルを組み込んで吸気効率を徹底追求。最高出力は350ps+αと申し分ないスペックを誇る。
インテリアも凄まじい。パネル類やドア内張りはバックスキンで張り替えられ、メーターはデフィのスーパースポーツクラスターで集中管理。後付け感を払拭するために、ステアリングにはND型ロードスター純正を、シフトノブにはRX-8純正をそれぞれ導入してまとめ上げている。
何かと扱いにくいイメージが付きまとうチューンドロータリーだが、この車両に関してはその心配は皆無。センターコンソールのセルスイッチを押せば一発でエンジンは目覚めるし、トルクが太く拍子抜けするほど普通に乗れる。ストリート仕様としての実用性がしっかりと備わっているのだ。
美しいシルエットに、極上のパワーフィーリング。その仕上がりはチューニングカーという枠を完全に超えている。
●取材協力:スクートスポーツ TEL:046-246-3356
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