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ストリートからサーキットまで楽しめる懐の深さ!
チューニングに触れるきっかけはビデオオプション!?
以前は、V37前期モデルのスカイラインハイブリッドに乗っていたという染谷さん(30歳)。走行距離が10万kmに迫り、車検切れが近づいてきたタイミングで、ディーラーからの勧めもあって400Rに乗り替えた。
「改造し始めたのはビデオオプションの最高速アタックを見たのがきっかけですね。それと、たまたま街中で見かけた400Rがマフラー交換とかしていて、影響を受けたのもあります」と話す。
言うまでもなく、スカイライン400RはV6ツインターボのVR30DDTTを搭載し、ノーマルでも405㎰を発揮するハイパワーマシンだ。ハイブリッドと比べて、どれだけポテンシャルの違いがあるのだろうか。
「正直言って100km/hまではあまり変わらないんですけど、200km/hからが凄い。とにかく上のパンチがありますよね」と染谷さん。
チューニングは“フェニックスパワー”に一任。サクション&ブローオフキットやインタークーラー、トラストのキャタライザー、RSEマフラーなどで吸排気環境を整えた上で、ECUの現車合わせセッティングして最高出力は約530㎰(常用480ps)という実力だ。吸気温度の対策も抜かりなく、フェニックスパワーの大容量ヒートエクスチェンジャーをセットする。
「スカイラインの前に乗っていたZ34は、NAなので気持ち良い吹け上がりだったけど、刺激的なパワー感では断然400Rですね。このクルマに乗ってチューニングにハマりました。人も荷物も沢山乗せられる最高の遊びグルマです」。
その溢れんばかりのパワーを受け止めるべく、サスペンションはアラゴスタ車高調(フェニックスパワー仕様)で引き締める。スプリングレートはサーキット走行を想定して、フロント20kg/mm、リヤ12kg/mmの設定だ。
ホイールはアドバンレーシングRG(19×9.5J+45)で、タイヤにはアドバンネオバ(275/35R19)を組み合わせる。トラクションを確保するためにAMSのヘリカルLSDをインストールしているのもポイントだ。
ブレーキは純正キャリパーのまま、ディクセルのスリットローター&エンドレスCC-Rgパッドで制動力アップを図る。
室内は、鋭い加速に対応するためオートメーターの120φタコメーターをダッシュボード上にマウント。Aピラーには油温、水温、油圧の各メーターをインストールする。
「街乗りメインで、走行会は年に3〜4回くらい。それなりに重いのでサーキット向きではないけど、直線だけは速いですね。4ドアだし、沢山荷物が載るのも気に入っています」。
今後はフェニックスパワーのハイフロータービンを入れて、モアパワーを狙っていく予定という。染谷さんの遊びグルマがさらにどんな進化を遂げるのか楽しみだ。
PHOTO:金子信敏/近藤浩之/REPORT:石川大輔