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心臓部は光り輝くL28改3.1Lフルチューン仕様
速さも美しさも快適さも全てを備える作り込み
旧車チューニングを牽引する老舗“スターロード”。高い技術を持つ職人が時間をかけて仕上げた車両は、アンダーフロアはもちろんパネルの内側まで一点の曇りもなく、走る芸術品といっても過言ではないほどだ。
今回紹介するS30Zは、そんなスターロードが「あらゆるステージで気兼ねなく乗れる旧車チューニング」というコンセプトで手を入れたストリートスペックだ。
光り輝くエンジンは、オートサービスワタナベのフルカウンタークランクや鍛造ピストンを組み込んだL28改3.1Lフルチューン仕様。シリンダーヘッドも作用角300度のハイカムの投入を軸に徹底チューンを施すことで、NAながら最高出力は320psに達しているというから恐れ入る。
キャブレターはφ44ソレックスで、フューエルデリバリーも美しく作り込まれる。排気系はステンレス製の48φ等長タコ足や80φマフラーが装着されており、回転を高めれば高めるほど官能的で刺激的なサウンドが楽しめる。
サスペンションはスターロードオリジナル車高調(F8kg/mm R6kg/mm)。ブレーキはオリジナルのキットを用いてフロントにR32スカイライン用、リヤにS14シルビア用の純正キャリパーを流用しつつ、ビッグキャリパー化を行うことで制動力の強化を図る。
ミッションはクロスで、デフは出力向上に対応するためR200を搭載して強化している。
オリジナルホイールのグロースターは前後とも15インチでフロント9.0Jマイナス53、リヤ12Jマイナス60という超ディープリム仕様。これに合わせて製作したというオーバーフェンダーにより、全幅は1850mmまで拡大される。
室内も美しい仕上がりだ。メーターはデフィのアドバンスBFに変更されているが、タコメーター部分には80φの外周リングをセットしているため、インストールに違和感は一切ない。もちろん、クーラーやナビも完全装備だ。
エクステリアはスターロードのフルキットで武装。バンパーレス風の一体型リヤエプロンは、燃料タンクを覆うような形状のデザインが拘りだ。
シャープな印象を与えるフロントフェイス。フロントグリルとバンパーレススタイルにマッチするスポイラーはスターロードのオリジナルアイテム。ヘッドライトは輸入車用のユニットを使ってプロジェクター化&HID化でアンチエイジングしている。
スタイリングや乗り味こそ”当時モノ”であるが、現行車との走りにも十分通用する高いクオリティ。これこそが、スターロードの提案する最新の旧車カスタムというわけだ。
●取材協力:スターロード 東京都江戸川区北小岩8-23-1 TEL:03-5668-5675
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スターロード
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