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リーズナブルだから楽しさ無限大!
狙い目の大穴ベース車で思い切り遊べるマシンを作るべし
サーキットを楽しんでいるアルトと言えば、先代のHA36もしくは5代目のHA23が圧倒的なシェアを誇っている。しかし、昨今の中古車価格高騰によってHA36はワークスなどのホットモデルだけでなく、セダンやバンまでも価格帯が上昇。気軽にサーキットで遊べるベース車とは言い難い状況になりつつある。
そんな状況を打破するために、新たなベース車選びを提案するのが軽スポーツの専門ショップとして名を馳す“ナビック”だ。
「HA36が出てくるまではHA23がサーキットの主流だったんですが、その間にも2世代のアルトが存在しています。で、ウチが目をつけたのはHA25。ただし、エコ性能を主張する時代の始まりでもあったので、同じK6Aを搭載していても燃費を稼ぐためにレブが6800rpmまで落とされていたり、ミッションもギヤ比がロング気味だったりするんですよね。そうしたポイントを改善してやれば楽しく走れますよ!」とはナビック吉田さん。
改めてHA25を見直してみると、セダンやバンもラインナップされ、ミッションもMTが選択できるパッケージが用意されている。もちろんエンジンはチューニングパーツも豊富なK6Aを搭載するため、ライトチューンの自由度も高い。さらに決め手となるのはその価格帯。注目度が低かったおかげで、低走行車であっても20万円台から見つけることができたりするのだ。
HA25をチューニングする上でまず手を加えたいのがサスペンション。もちろんナビックではオリジナルの車高調キット(10万6480円)を用意しているので心配はご無用だ。
オリジナルの車高調は、15段の減衰力調整やピロアッパーも付属する本格仕様。セッティングに関しても、別途で幅広いスプリングレートを用意している他、トラクションスプリングの追加といったアレンジを加えることで自分好みのスペックへとバージョンアップさせることが可能だ。
HA25に限らず、多くの軽自動車は重心が高くサスペンションの性能が劣るため、サーキット走行では横転のリスクもつきまとう。そのため、乗員保護という意味でもロールケージを追加することをナビックでは推奨している。なお、HA25アルト用はサイトウロールケージから販売されているそうだ。
エンジンはノーマルのまま排気+ECUチューニングでブラッシュアップ。コストをかけず、最低限のメニューで走れることを証明するためだ。具体的には、メイン42φ→テール70φ×2のオリジナルマフラー(5万4450円)と42φフロントパイプ(3万6960円)、そしてECUの書き換えでレブリミットを8000rpmまで引き上げている。
もちろん、タイヤもスポーツ系ハイグリップへとスペックアップすることを推奨。14インチならな、国産のハイグリップラジアルでもリーズナブルな価格帯で購入できるため、ここはケチらずに信頼できるものを選びたい。
組み合わせるホイールには、ナビックオリジナルの鋳造1ピース(5.5J×14+40)がお勧め。何と4本セットで3万9800円と、超が付くほどのロープライスを実現しているのだ。市場で人気が高い、マットブラックとマットブロンズが設定されているのも大きなポイントと言える。
“クルマ遊びを安く心から楽しみたい”というユーザーに向けた、ナビックからのベストアンサー。新たな相棒を探しているユーザーも、所有する軽スポーツの維持に不安を感じているオーナーも、ぜひ一度足を運んでみていただきたいプロショップだ。
●取材協力:ナビック 京都府京都市山科区勧修寺御所内町128 TEL:075-575-4433
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ナビック
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