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ネオクラマシンで記録に挑み続ける猛者たち!
S30Zやハコスカといった旧車から、RZ34など最新モデルまで幅広いマシンが肩を並べて走るドラッグフェスティバル。その中には、昭和後期から平成初期にかけて登場したネオクラシックも数多くエントリーし、今も記録を更新し続けている。ここではそんな戦うネオクラにスポットを当ててみた。
リフレッシュした美麗ボディに1.5J+ドグミッション搭載
256スープラ【ドライバー:神田広幸/ベストタイム:11秒657】
これまでのベストタイムは10秒7を記録していたという神田さんのJZA70スープラ。美しいボディは純正色でリペイントされ、年代を感じさせない落ち着いたスタイルが好印象の1台だ。
エンジンは1.5Jに組み替えられ、HKS・GTⅢ4Rタービンを組み合わせることで600ps&80kgmを発揮。ドラッグを主体にストリートでも気持ちよく楽しめる仕様へとアップデートされている。ミッションは純正のR154に組み合わせられるフィンランド製のドグを見つけ出し、パワー耐性を高めているのも見どころだ。
ボディ同様にコンディションの良いインテリアは、ストリートでも使用できるように、内張りやカーペットはもちろんエアコンなどすべて残され、快適&快速を実現している。
メーターパネルは300km/hのフルスケールを装着。このメーターは純正メーターをベースにカスタムオーダーで制作したワンオフアイテムなのだとか。
目標は街乗り仕様のまま10秒入り!20年かけてFCで高みを目指す
ツジムラFC【ドライバー:辻村雅彦/ベストタイム:11秒821】
昔はドンガラのハコスカでゼロヨンを走っていたという辻村さん。20年ほど前に形が気に入ったFC3Sに乗り替え、以来ドラッグレースにも参戦するようになった。
エンジンはロータリーチューニングの名店“RSパンテーラ”に依頼して製作したサイドポート拡大仕様。パワーと耐久性のバランスを突き詰めたREチューンが確立された現在だからこそ、ドラッグでも気兼ねなく思い切り使えるという。
ダッシュボードや内張り、カーペットなどが残されたインテリアは、コンセプトにもある通り街乗りでも使える仕様。ミッションはOSのクロスを組み合わせている。
純正ターボ仕様からNAの13Bペリでピークパワーを優先
COVER-PF-SA22C【ドライバー:近田篤史/ベストタイム:12秒758】
免許を取得してから4台のSA22Cを乗り継いできた近田さん。一時期は遠ざかっていたものの6年前に再びSA22Cを手に入れ、ドラッグ仕様として作り上げている。
当初はターボ仕様だったが、キャブターボでは12秒台に入れるのがやっと。そこからNAペリフェラルポート+インジェクションに刷新することで300psまでピークパワーをアップ。ミッションもTTIのシーケンシャルドグに積み換えることで、ベストは12秒1までパフォーマンスを高めている。
内装やエアコンなどは残されているが、車重980kgに収まっているのはSAならでは。コンソール下にはインジェクションの制御ユニットとF-CON Vプロが置かれる。手を汚さずにどこでもセッティング変更ができるのもインジェクション化のメリットだ。
徹底した軽量化で車重900kg!希少種ベースのFFドラッガー
カードック中山パルサー【ドライバー:田邉清志/ベストタイム:13秒804】
軽量ボディに1プライのFRPボンネットを装着し、900kgまでウエイトを削ったパルサーのオーナーは、ドラフェス常連の田邉さん。
SR16VEエンジンにN1カムを装着し、最高出力は220ps。これまでの自己ベストタイムは、偶然出てしまったと笑う13秒2。今回のレースで残念ながらエンジンブローという結果になってしまったが、来シーズンに向けて新たなエンジンを製作する予定だ。
⚫︎取材イベント:DRAG FESTIVAL WEST 2024 RD3 セントラルサーキット