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伸び率は欧米市場を上回るレベル!
過去最高の盛り上がりを見せたAIT2021
2021年10月24日、東京オートサロンが特別後援している“中国国際自動車チューニング展示会(All in TUNING)”が例年通り開催された。AITは初年の2012年から数えて今年で9年目を迎え、国際的な展示会としてより磨きのかかったイベントへと成長してきた。
今回のAITは<有声有色有生意>(声あり、色合いあり、取引あり)が合言葉。9万平米の展示会場、679のブランド、3951台の展示車両で業界の新しい変化を表し、さらに7社の自動車メーカーも参入。AITで初めて、自動車レーシングパーツ及びレーシングブランド展示も導入され、各メーカーからかなりの好評が得られた。
近年、自動車メーカーもチューニング市場に重きを置き始め、今回のAITにはBMW、アウディ、フォルクスワーゲン、LYNK(ボルボとジェリーの合弁会社)、MG(上海汽車傘下)、トランプチ(広州汽車傘下)、JETTA(ワーゲン系列)の7社が参入。中国市場での売り上げが昨年比で80%向上し、欧米市場を上回ったBMW M Performance Partsでは、今後さらに中国市場に力を入れる予定だという。
イベント期間中には、中国自動車チューニングトップフォーラムも開催。政府関係者、業界団体、自動車メーカー、チューニングパーツメーカーと関連媒体が一同に集まり、完成車カスタマイズ、メーカー改造及び中国今後のチューニングトレンドなどをテーマに、様々な議論が行われたのだ。
AITは自動車チューニング文化の普及会場でもある。現地のクルマ好きたちは車高の低さや排気音量を競い合ったりしたほか、オークションなども行われ大好評を博した。今回の来場者数は三日間の会期で6万8195人とAIT史上最多。すでにかなりの盛り上がりっぷりを見せている中国のチューニングシーンだが、まだまだその成長の過程。今後、このムーブメントはさらに爆発的に広がっていくとみて間違いないだろう。