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お買い物から超高速クルージングまで対応可能
ブーストアップでタービン交換仕様RB26並みのスペックを実現!
HKSの旗艦店として様々なチューニングプランを提案し、全方位で万全なクルマにセットアップしてくれると評判の“HKSテクニカルファクトリー”。
そんな同ショップの手がけた、ストリートスペックのR35GT-Rが今回の主役だ。ベースは最初期モデル(2007年式)だが、各部にバランス良く手を入れることで、最新モデルにも負けない戦闘力にまで鍛え上げられている。
VR38DETTはタービンまで含めてストック状態を維持。強化アクチュエーターを装備したブーストアップ仕様を構築し、最大ブースト圧1.24キロ時に640ps&85kgmを発生させる。もちろん、燃料系や冷却系、吸排気は抜かりなく強化が施されている。
エンジンマネージメントは、アクセスポートを駆使した純正ECU書き換えで行う。燃調や点火時期に加え、各種リミッターやスロットルプログラムの変更はもちろん、ブーストコントローラーを別途用意する必要がなく、ブースト圧はオートクルーズスイッチでコントロール可能。また、コマンダーで故障コードが見られる上に消去もでき、クラッチ調整まで可能といった万能性も魅力だ。
エキゾーストマフラーはHKSスペリオールスペックRを装備。ハイパフォーマンスをコンセプトとするフルチタンモデルで、重厚感溢れるサウンドを奏でる。
走行性能に直結するホイール&タイヤは、バリス製のワイドフェンダーをインストールした上で、前後に10.5JのアドバンレーシングGTと285サイズをインストール。タイヤ銘柄は純正ダンロップSPスポーツMAXX GT600DSST CTTだ。ワイドフェンダーにはタイヤハウス内の乱流をボディサイドに引き出す大型フィンを備えるなど、空力性能も高められている。
シートを運転席、助手席ともにレカロTS-Gに変更して、スポーツドライビングへの下地を高めるシンプルなインテリア。ブーストアップとはいえ600psオーバーとなるため、クラッチディスクはノーマルの6枚から7枚へと強化済みだ。
エアロパーツは全てバリス製。ウイングはGTウイングとローマウントをシチュエーションに応じて使い分けているが、今回はローマウントをチョイスしている。
このチューンドを高速周回路で走らせた結果、最高速は299.83キロをマーク。パワー的には310キロオーバーも問題ないスペックだが、今回はハイダウンフォースを生み出すバリス製エアロが裏目に出てしまったようだ。
とはいえ、200キロオーバー領域での安定性は凄まじく、ドライバーを務めたターザン山田に「バンクでの挙動がここまで安定しているクルマは珍しい」と言わしめたほど。不安なく使い切れるハイパフォーマンス、それはまさにHKSテクニカルファクトリーの目指すチューニングコンセプトそのものだ。
●取材協力 HKSテクニカルファクトリー 埼玉県戸田市美女木5-2-8 TEL:048-421-0508
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