目次
キーポイントは追加インジェクター制御
全域トルクフルな50馬力アップ仕様が完成!
車種専用キットの存在しないNDロードスター&RFに向けて、スーパーチャージャー(HKS製GTS7040L)のカスタムインストールを積極展開している千葉県の“カーメイキングレヴュー”。
東京オートサロン2018での発表以降、数多くの台数をこなしてきた同ショップであるが、実はこれまでマイナーチェンジ後の後期型に関しては非対応という状態だった。
「マイナーチェンジでパワーとトルクは上がりましたが、インジェクターの容量は小さくなっているんです。それが厳しくて。とても過給機チューンを許容できる容量とは言えなかったんです」とは、カーメイキングレヴューの前塚代表。
続けて「メインインジェクターの大容量化も試しましたが安定せず。それから色々な方法にトライして、最近になって答えを見つけました」。
前塚代表が試行錯誤の末に辿り着いた解決法は、昔ながらの追加インジェクターによる制御だった。メインとは別に過給機専用のインジェクターをインテークにセットし、F-CON iSで独立コントロールするというものだ。これにより、ロードスター&RF後期型モデルのGTスーパーチャージャー化を可能にしたのだ。
取り付けは非常にスマート。ブラケット等のパーツはレヴューのオリジナル品で、ロードスター&RFともに加工いらずの完全ボルトオンを実現。なお、スーパーチャージャー本体は、腰下の強度を懸念してリストリクターで47φまでコンプレッサー入口を絞ってパワーを制限している。
ターゲット出力は1.5L搭載のロードスターで約200ps、2.0L搭載のロードスターRFで約230ps。スーパーチャージャーは駆動力をクランク回転に依存する。つまり、回転数の高まりとともにブースト圧も上がっていき、トップエンドで最大ブースト値(=ピークパワー)に達するパワーカーブを描く。そのため乗り味もターボのような唐突感やラグはなく、NAの延長線上で排気量アップに近いフィーリングとなるのだ。
ちなみに、取材車両は後期型ロードスターRFのATモデル。GTスーパーチャージャー仕様はミッション形式問わず施工可能で、ATモデルの場合はATFクーラーが別途必要となるが、基本的にはMTモデルと同様の内容でチューニングを楽しむことが可能とのことだ。
気になる導入コストは、工賃まで全て含めて、1.5Lモデル:約140万円/2.0Lモデル:約150万円となる。
排気側に一切手を入れることなく、吸気側だけで完結できるこのスーパーチャージャーキットは車検も問題なくパスできる。時代にあった最強のパワーチューニングを味わいたい後期型ロードスター乗りは、問い合わせてみてはいかがだろうか。
PHOTO:土屋勇人(Hayato TSUCHIYA)
●取材協力:カーメイキングレヴュー 千葉県袖ヶ浦市長浦580-74 TEL:0438-60-3133
【関連リンク】
カーメイキングレヴュー
https://revyou.co.jp