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650kgの軽量ボディに135馬力のパワーは絶大!
エンジンスワップで覚醒したサーキットスペシャルのキャロル
今回紹介するのは、本来はターボの設定が存在しないマツダキャロルバン(スズキアルトバンのOEM)にターボエンジンを換装し、ハイパワー軽チューンドとして仕上げられた1台だ。
心臓部には本体ノーマルのK6Aを搭載。タービンは北海道のターボショップMでハイフロー加工が施されたRHF3をセットしている。
最大ブースト圧の設定は1.4キロ、これによりピークパワーは135psに到達。重要なエンジンマネージメントは、トラストのeマネージ(サブコン)が担う。
サスペンションはシルクロード製をベースにしたARYオリジナル(F10kg/mm R8kg/mm)をセット。とくに伸び側はヘルパースプリングを入れて、しっかりと接地するようにセッティングし、トラクション抜けを防止しているのだとか。タイヤは前後ともポテンザRE-71R(165/55R14)だ。
室内はワンシーター仕様で、内装の取り外しやFRP製のボンネットなどを利用して徹底的に軽量化。これにより車重は650kgまで絞られ、パワーウエイトレシオは4.8kg/psと、スポーツモデルと同等の数値を実現している。当然ながら、刺激的な走りが堪能できる仕上がりだ。
取材時にこのキャロルバンがエビス西コースで記録したベストタイムは1分10秒383。軽自動車として考えればかなりの好タイムだ。ちなみに、ベース車両としてアルトではなくキャロルを選んだのは、ボディコンディションを重視した車体探しの結果なのだそう。シンプルなスタイリングからは想像もできないほどパンチを秘めたコンパクトなホットマシン、魅力的すぎる!