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エアロパーツはGT300マシンと同じ型で作られている!
フル公認仕様のFD3Sストリートスペシャル
数あるRE雨宮エアロパーツの中で、レア度が高くRE雨宮レーシングの魂が色濃く表現された作品、それが2000年代初頭に限定生産された『GTレプリカボディキット』だ。「レーシングカーそのままのスタイルで公道を走りたい」。そんな雨さんのスピリットを具現化させたこのエアロシステムは、GT300のマシンと同じ型をベースに製作されている。
このGTレプリカは02モデルと04モデルの2タイプが存在し、取材したデモカーが装着しているのは04モデル。02モデルと比べると、フロント&リヤフェンダーにエッジを効かせたデザインが特徴となる。ボンネットはADフード9がベースになっており、フェンダーの盛り上がりに合わせて形状変更されている。ちなみに、外装カラーはORCをメインスポンサーに迎えた2008年仕様(ORC 雨宮SGC-7)だ。
市販車とGTマシンではタイヤサイズがまるで異なる。そのため、GT用エアロを市販車用エアロに落とし込むためにフェンダーアーチの形状は大きく変更されている。とはいえ、ボディの寸法は完全に同一で片側50mmワイド仕様だ。
車検対応のドルフィンテールマフラーは、ストレート構造ながら出口を地面に向けることで音量を抑えた逸品。オリジナルのスポーツ触媒、SDコンバーターの装着で排ガス規制もクリアしている。
GTウイングはレーシングカーに装着されていた本物をベースに、車検対応モデルとしてモディファイ。迫力は凄まじいが、ボディから片側165mm以内という保安基準をクリアしている。
エンジンはバランス取りした上で、RE雨宮が絶大な自信を持つ380psのブーストアップ仕様で仕上げている。インタークーラーやインテークはトラスト製、エンジン制御はパワーFCが担いブースト制御はトラストのプロフェックe-01が担当する。
スパルタンな外装とは打って変わり、内装は超ドレスアップ仕様。インパネは艶有りのブルーでペイントされ、ダッシュボードや内装パネル類はパープルのカーボン調シートでデコレーション。そしてリヤゲートを開けると、そこにはロータリー形状の大型ウーファーボックスが! これらはカスタムオーディオの名門“尾林ファクトリー”が手掛けた作品だ。
「GTマシンで堂々と公道を走りたくてさ。このクルマはフル公認仕様。このGTレプリカで、東京駅までお客さんを迎えにいったこともあるけど、喜んでたよー。ウチは昔からストリートに拘っているから合法パーツをたくさん出しているけど、性能面の妥協は一切してないよ。みんな、自己責任で好きにチューニングすれば良いと思うけどさ、警察に捕まる心配を減らせるなら、それに越したことはないっしょ」と雨さん。
公道に拘り続ける男の想いを体現したGTレプリカ。エアロシステムはすでに廃盤となってしまったのが惜しいが、その存在感と輝きは現在でも薄れることはない。
●取材協力:RE雨宮 千葉県富里市七栄439-10 TEL:0476-90-0007
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