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ワイドボディで身を包んだ漆黒のダークヒーロー
超攻撃的ラグジュアリーの魅力
流線的なグラマラスボディへ精悍さ高まるエッジを融合し、レクサスのフラッグシップクーペとして君臨するLC500。サーキットでのスポーツ走行にも拘ったRC Fなどと同じ5.0L V8エンジンを搭載するハイパフォーマンスモデルだが、ノーマルのスタイリングはスポーティというよりもラグジュアリーさが強く押し出されたものとなる。
さて、そんな逸材に秘められたスポーティさを見事に解き放つボディキットでLCを魅せてきたのが、ジャパニーズチューナーとしてワールドワイドに名を響かせる“ヴァルド”だ。
素材に応じて臨機応変なスタイル構築を身上とする『スポーツライン』では、LCのラグジュアリーな車格も踏まえてデザインアプローチ。ピンポイントの造形で走りを強く意識させるGTではなく、ベース車両との親和性高めた造形美で躍動感放つスーパースポーツの風格注入を目指し、全方位へスポーティオーラを放つ1台へと導いた。
特徴的なフロントフェンダーは、純正サイズをキープしつつフェンダーアーチを強調するプレスラインとダクトをプラス。
後方をボリュームアップしたサイドステップとのバランスを整えるべく、片側13mmワイドとしたリヤフェンダーは、ディフューザーとのコンビネーションでリヤスポイラーを与えたかのような視覚効果が得られるようにバンパーサイドまで巻き込ませている。
ホイールは左右でオリジナルモデルを履き分けるが、右サイドに装着するのが『ボルサリノ』。22インチの2ピースホイールで、このLC500は『マットシルバー/ポリッシュ+ブラッシュドリム』を選択する。サイズはフロントが10J+15(265/30-22)、リヤが11.5J+6(315/25-22)だ。なお、左サイドに装着するホイールは『イリマ』となっている。
ただでさえグラマラスなボディラインは世界のセレブを魅了しているというのに、ヴァルドによってメカニカルなディテールが追加されたLCは、より明確にラグジュアリークーペとしての存在感を打ち出すことに成功。加えて、レクサス特有の漆黒のボディはメッキ部をブラックアウトすることで、上質でありながら悪さをも漂わせる、ダークヒーローが駆るビークルのような鮮烈な個性を手に入れている。
LC Fが登場する…という噂も聞こえてくるが、そのエクステリアをも凌駕しているだろう容赦ないまでの格好良さである。
●問い合わせ:ヴァルド TEL:072-673-3000
PHOTO:南井浩孝
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