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理想的なマフラーを求めてトランクパネルもカット!?
深リム&シャコタンでショーカーに仕立て上げたドリフト仕様
ロケットバニーのV2“BOSS”KITを装着したS14シルビアの登場だ。オーナーは生粋のドリフターなのだが、走りのみならずルックスも理想を徹底追求し、スタンス系を得意とする福井県の“マンズファクトリー”に製作を依頼したという。
心臓部のSR20DETは、東名パワードのポンカム+GT2540タービンの組み合わせで350psを発揮するスペックだ。エンジンルーム内は部分的にリペイトを施し、細かいところまで手を入れることで古さを払拭している。
そして芸術的なエキゾーストは、ライムフォースというショップのワンオフ品だ。デフ直後からパイプをセンターに持っていき、そこから排気を左右に展開。そのセンター部に継ぎ溶接による複雑なうねり造形を入れるカタチを採用し、唯一無二の2本出しレイアウトを構築しているのだ。
このエキゾーストレイアウトを実現するために、トランク下部のスペアタイヤスペースは切上げられていたりする。元々の底板を上手く使っているため、言われないと気付かないほど自然な仕上がりだ。
愛車のリメイクに合わせてホイールも一新。組み込んだワークマイスターS1は、フロント11J、リヤ13Jの極太セットで、オフセットはフロントがマイナス45、リヤがマイナス18の超深リム設定。ワイド化されたフェンダーに合わせて超ファットスタイリングを実現している。
加えてサスペンションはマンズファクトリーのオリジナル車高調に、Tディメンドのアームをプラス。カスタム系ブランドでコーディネイトすることで、低さを強調したセッティングとなっている。
室内も凄まじい。内装パネルは全て撤去した上でボディ同色でペイント。ダッシュボードはグリーンステッチの入ったカバーで張り替え済みだ。ステアリングやサイドブレーキレバーなどはNRGで統一している。
シートはブリッドのフルバケ“ジータIII”を運転席のみに装着。ロールケージは軽量なアルミ製を組み合わせることで、ドレスアップ性を高めているのも見逃せない。
ドア内張りはFRP製のスムースパネルをインストール。こちらもボディ&内装と同色でペイントすることで全体の統一感を高めている。
もはや完全にショーカークオリティなのだが「ドリフトでクラッシュしたらどうしよう…なんて気持ちが芽生えてしまって」と苦笑するオーナー。一方で、ここまで完成したからこそ走りでも目立ちたいという思いもあるそうで、しばらく気持ちの板挟み状態が続いていきそうだ。(OPTION CARAVANより抜粋)