「ベース車が不明すぎる・・・」学生パワー炸裂のシャコタンジープがヤバイんです!!

「とにかく低く」を追求してフレームから大改造!

製作期間は3ヶ月、ボディエンジニアコース19名による超大作

このミリタリー感溢れる謎のバギーは、静岡工科自動車大学校のボディエンジニアコースに通う学生19名による超大作。着地レベルの車高短スタイルではあるが、ベースモデルは昭和48年式のJ52型ジープだというのだから驚きだ。

制作までの流れは独特だ。まず、製作を担当する学生達がそれぞれのアイディアを提出→4つまで厳選→全校生徒を対象にした最終投票を実施…と、選挙さながらのシステムでコンセプトを決定。そこから約3ヶ月を費やして完成までこぎつけたそうだ。

フロントマスクとキャビンにかろうじてジープの面影が残されているものの、トータルフォルムはケーターハムのスーパーセブンに見えなくもない。ともあれ独創的だ。インパクト抜群のタイヤは、マッドスターのラジアルM/T(F175/60-16 R225/70-16)だ。

フロントアクスルは、車高を下げるためにパーツの上下を入れ替えたり溶接したりと大加工。センター部分にはエアサスが装着されているものの、ステアリングロッドと干渉するため、ストローク量はごくわずかだという。なお、フロントフェイスは純正のままではハイトがありすぎるため、中間を70mmほど短縮加工している。

剥き出しとなった直列4気筒(2.3L)のKE47エンジンは、部品が出ないなどの理由からキャブ周辺のオーバーホールと磨きに留められている。EXマニからマフラーにかけてのエキゾースト環境は全てワンオフだ。

カート用のレーシングシートとウィルウッド製のオルガンペダルで構成されるコクピットは超タイトな設計だ。ミッションの位置変更にともなってシフトレバーも移設しているため、ドライビングポジションは全く融通が利かなかったりする…。

助手席部分に設置されているタンクはエアサス用。かつての東京オートサロン出展車両から受け継いだという逸品だ。その前方に確認できるケースは安全タンク(燃料タンク)だ。

今回の取材(東京オートサロンTV)には4名の学生(左から朝比奈くん、舟橋くん、鈴木大誉くん、鈴木慶斗くん)が参加してくれた。大人には思いつかない感性と想像力。将来のチューニング&ドレスアップ業界を支えていくであろう学生の作品は、今後も注目していきたい。

TEXT:山本大介
PHOTO:山本大介/金子信敏
●取材協力:静岡工科自動車大学校 静岡県静岡市葵区宮前町52-1 TEL:054-263-4666

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