「このクルマの正体は一体・・・」ワンオフボディワークを重ねた謎のミッドシップマシンを捕獲!

完成当初はサーキットアタックにも挑戦!?

マイティボーイのボディをまとった魔改造AW11!

どこかアメリカンな香りが漂うこのカスタムマシン。スズキ・マイティボーイをベースにした変態カスタム仕様かと思いきや、その正体は何とトヨタMR2(AW11)だというから驚かされる。

このAW11が完成したのは約30年も前で、その界隈ではかなり有名な車両とのこ。製作したのは、東京オートサロンの前身である東京エキサイティングカーショーの時代から、裏方として多数なショーカー製作を担当してきたボディワークス。

「たまたまボディがグズグズのAW11とエンジンレスのマイティボーイがあったので、合体させてみました」というのが製作のきっかけだったという。

と、ノリでスタートしたプロジェクトだが、プロの手によるボデイの造形やペインティングは流石の仕上がり。迫力の前後ワイドフェンダーは、ボディラインのバランスを見極めながら作り上げたワンオフスペシャルだ。

荷台カバーならぬエンジンフードは、放熱用の2連ダクトを兼ね備えたデザインでフィニッシュ。そこに収まるのは自然吸気の4A-Gユニットで、チューニングなどはとくに施されていないノーマル状態となっている。

ボンネットには光の具合でフレアパターンが浮かび上がる小技の効いたカスタムペイントを施工。ちなみに、ヘッドライトを覆うルーバー状のグリルは、アングル素材を組み合わせたワンオフ品だ。

漢気溢れるセンター出しのデュアルテールマフラーも、もちろんワンオフ品となる。

ホイールはPCDが共通だったという理由から、ストックしていたBMWミニ用をセレクト。タイヤサイズは前後とも195/45R16だ。現状の足回りは、AW11の純正サスペンション改バネカット仕様となる。

インテリアを見ると、ベースがAW11であることがよく分かる。ダッシュボードの左右は、マイティボーイのボディサイズに合わせて大胆な詰め加工が行われている。120φのオートメーターとシモーニレーシングのステアリングがチューンド指数を高める。

聞けばこのAW11改、当初はサーキットスペックとして育てていく計画もあったが、あまりに挙動がトリッキーだったため路線変更。ショーカーとして新たな道を歩むことになったそうだ。ともあれ、その魔改造ぶりは一見の価値ありだ。

●取材イベント:Clean Culture JAPAN 2023

キーワードで検索する

著者プロフィール

weboption 近影

weboption