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妥協のない作り込みで実現した迫力のLAサウンドスタイル!
イエローハットのオーディオ部門が手掛けた大作
デモカーながらその技術をアピールしすぎることなく“乗りたい”と思わせる作り込みで、誰もが憧れを抱くクールなカスタム。このR35GT-Rは22インチの“アメ鍛”が表すように、LAラグジーを意識したインストールが魅力だ。手掛けたのは“イエローハット横浜港南店”。
内装は、ダッシュボードからルーフライニングに至るまでバックスキンで張り替え、さらに天井にはオリジナルのLED照明をプラス。そこに、かつて一世を風味したアルパインF♯1ステータスとアメリカンオーディオブランドのキッカーを組み合わせることにより、ハイエンド6.1chサラウンドが構築される。
F♯1ステータスはDVDヘッドユニットとプロセッサーが核となる、ハイエンドオーディオシステムだ。これをインストールするにあたり、純正オーディオは不要となるわけだが、R35の場合、車両マネジメントシステムに組み込まれるためそうはいかない。そこで、センタークラスターのオーディオ&エアコン操作パネルをグローブボックスに移設し、空いたスペースにヘッドユニットをインストール。そこからプロセッサー、アンプ、そして6.1chスピーカーと、新規のオーディオシステムを組み込むという流れだ。細部を見ていこう。
フロントセクション
グローブボックスを開くと、純正のオーディオ&エアコン操作パネルが姿を現す。この移設によって、センタークラスターにまるで違和感なく2DIN分のオーディオユニットのインストールを実現。この移設の難易度は低いものではないが、形状的な無理がないため、R35オーディオカスタムの許容度の高さを示したと言える。
黒のバックスキンで張り替えたダッシュボード中央に、センタースピーカーがインストールされる。使用しているスピーカーサイズは13cm口径のものだ。
フロントLRスピーカーは、ミッドベースをドアに、ツィーターをAピラーにマウントし、それぞれアンプの駆動チャンネルを分けた“マルチ方式”が採用される。さらに、フロントLRのみ16.5cm口径のミッドバスを使用し、運転席周辺に音の厚みを生み出しているのだ。
リヤセクション
この車両は、BOSEサウンドシステム非搭載のベースグレード。シートバックセンターの純正リヤスピーカーを外し、リヤバルクヘッドの鉄板をカットして、25cmスクエアのサブウーファーとともにリヤセンタースピーカーも装備。キッカーのユニットデザインや、ルーフ照明とのデザインマッチングも考慮されている。
LRチャンネルは、リヤシート用のアームレスト部トリムを加工してマウントしている。
アンプ&プロフェッサー
F♯1ステータスのマルチチャンネル化に必須となるプロセッサーは、助手席足元の車載工具収納スペースに搭載。なお、高度な演算能力で車室内の音場セッティングが可能だが、フロントスピーカーのマルチ駆動を採用したことによりプロセッサーのチャンネルが不足するため、プロセッサーはサラウンドデコーダーとしてのみ使用される。
トランクの3枚のパワーアンプはライティングの妙によって、浮いているように見せるレイアウトを採用。キッカーSXシリーズアンプは、32ビットのデジタルプロセッサーを内蔵しており、精細なサウンドコントロールも可能だ。
このR35GT-Rは、SXアンプのプロセッサーによって音場セッティングが行われていて、そのリモートコントローラーはフロントのサングラスホルダーに収納されている。細部にまで拘ったカスタムオーディオメイク、流石である。
●取材協力:イエローハット横浜港南店 神奈川県横浜市港南区野庭町49-2 TEL:045−840−0222
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イエローハット
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