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天才レーシングドライバー“長谷見昌弘”が手がけたエアロパーツ
BCNR33に拘り続けたハセミモータースポーツらしい作品
俗に“ケンメリ”と呼ばれる4代目スカイライン以降、16年間途絶えていた「GT-R」を復活させたBNR32。RB26を搭載したGT-Rの完成形といえるBNR34。そのふたつのモデルの狭間で生まれたBCNR33は、賛否両論がハッキリと分かれるスタイリングも影響して、どうしても存在感が薄くなりがちだ。
しかしJGTCでは他チームがBNR34に切り替えていく中、最後までBCNR33で戦ったハセミモータースポーツは、BCNR33に並々ならぬ愛着を持っているパーツメーカーであると言える。
「人気の高さではBNR32や34でしょうけど、一方で“どうしてもBCNR33じゃなきゃダメ!”というオーナーも確実にいるわけで。ウチとしてはそういうオーナーや、これから手に入れたいという人達に向けてこのエアロキットを開発しました」と長谷見氏は語る。
2005年の発売以降、今なおファンから熱い支持を受けているエアロシステム、その細部に迫っていく。まず、ボンネット先端に装着するフードトップモール(1万3000円)とフロントアンダースポイラー(4万5000円)はいずれもFRP製。また、前期用フロントリップスポイラーも用意され、価格は3万3000円(FRP製)となっている。
ボディ側面からの走行風の巻き込みを防ぎ、シャシー下面の整流効果を高めるようにデザインされたサイドスカート。横方向に大きく張り出したその形状はGTマシンにも通じるモノだ。FRP製で価格は6万3000円。
純正リヤウイングの上面後端に装着することでより大きなダウンフォースを得られるカーボンウィッカー。価格は1万7000円。一方リヤバンパー下部両端に取り付けるリアサイドスカートは4万3000円だ。
無駄な装飾を廃して空力性能の向上を突きつめたこのエアロキットには、JGTCで培われたノウハウがふんだんに投入されている。本物志向のBCNR33オーナーにこそ装着してもらいたいパーツだ。
2輪から4輪に転向し、フォーミュラ、スーパーシルエット、Cカー、ツーリングカー等あらゆるカテゴリーで輝かしい戦績を残してきた、国内屈指の天才ドライバーにして日産モータースポーツ界のレジェンドである“長谷見昌弘”の拘りを感じることができる傑作だ。
●取材協力:ハセミモータースポーツ 神奈川県愛甲郡愛川町中津6758 2F TEL:046-286-3801
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