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レース屋ならではのノウハウが満載!
高いコーナリングスピード実現の決め手はオリジナルのワイドボディ
“トレーシースポーツ”のS2000は、最強の街乗り仕様としてワインディングはもちろんのこと、サーキットでのタイムアタックも視野に入れて進化を続けるマシン。まずはシャシー周辺の強化と、オリジナルのワイドボディキットの装着などを行って、本格的なパワーアップに備えているのだ。
タイプGTと呼ばれるこのワイドボディキット(48万8800円)は、トレーシースポーツが高機能とスタイルアップを目指して本気で開発した自信作。ワイド幅はフロントが片側40mm、リヤが片側50mmという設定だ。
大幅なワイド化により、純正ナローボディでは不可能な大径サイズのハイグリップタイヤも楽に履けるようになる。これにより、メカニカルグリップを引き上げてS2000の高い旋回性能をさらに飛躍させるというわけだ。
さらに、車幅だけでなく空力特性も改善するために全長も100mmほど延長されているので、機能はもちろんルックス的にも大幅なイメージチェンジに成功。ちなみにデモカーは、グラムライツ57Sプロのチタンコーティング仕様で美しさに磨きをかけている。
一方、エンジンはビッグスロットルや高効率EXマニが投入されたF20Cベースのファインチューンスペックとなる。いずれ、2.3L仕様のハイスペックユニットが搭載される予定。バルクヘッドからストラットタワー部を繋ぐ補強バーがインパクト抜群だ。
ボディ補強は、サーキット本気仕様でない限り必須というわけではないが、このマシンはダッシュ貫通の10点式ロールケージやフロントアッパーアーム取り付け部、サスメンバーに至るまで徹底補強を敢行。この辺りは、スーパー耐久シリーズを中心に、数々のレースシーンで活躍する“トレーシースポーツ”らしいチューニングポイントだ。
サスペンションはテインのフラッグシップ“スーパーレーシング”で、スプリングは前後とも16kg/mmのハイレートを組み合わせる。
ブレーキはフロントにエンドレスの6ポット、リヤはノーマルキャリパーながらバランスを取るために特注されたパッドを使っている。
サーキットでは速さの原動力となり、ストリートでもエクステリアの重要なポイントとなるようデザインされたワイドボディキット。インテリアにもオリジナルのカーボンコンソールを装着するなど、速さだけでなく美しさにも拘った、ストリートカーのお手本のような1台だ。
●取材協力:トレーシースポーツ 大阪府摂津市鳥飼本町1丁目12-14 TEL:072-654-9424
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トレーシースポーツ
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