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高品質エアロでWRCラリーの世界感を堪能する
ワイドボディを纏った歴代GDBのユーザーマシン紹介
1990年代後半〜2000年代前半に掛けて、WRC(世界ラリー選手権)を席巻したインプレッサ。獲得したタイトルは数知れず。1997年にはマニュファクチャラーズタイトル3連覇を達成している。
そんなWRCマシンのレプリカ仕様を数多く手掛けてきたのが、千葉県野田市の“ラ・アンスポーツ”。本物そっくりに仕上げられたエアロパーツやワイドボディキットは、国内のみならず海外からも高い注目を集めるほど。さらに機能パーツの開発にも力が入り、オリジナル車高調やブレーキキャリパー、スポーツマフラーまで充実の品揃えを誇る。
そのように書くと、硬派なラリー系ショップと勘違いされてしまうかもしれないが、同店が得意とするのはストリートメインの合法チューン。WRカーのカッコ良さに惚れ込み、そのテイストを愛車にも取り入れたいというドレスアップ派も数多く訪れる。走り一辺倒ではない点も、幅広いユーザーから支持を集める所以であろう。
今回はそんなラ・アンスポーツに、歴代GDBインプレッサ乗りが集まった。オリジナル重視のライトチューンからレプリカ仕様、そして排気量アップ仕様まで、嗜好はそれぞれ異なるが、見応えたっぷりの個性派揃い。それぞれを紹介していこう。
1台目は、専用エアロやルーフバルジを装備したプロドライブスタイル限定車がベース。貴重なこのマシンに、ラ・アンスポーツのオリジナルブランド“WRC CUSTOM”のワイドボディ&エアロキットを装着。フロント片側250mm、リヤ片側30mcmのワイド化を果たしている。さらに、ヘッドライトもカーボン4灯化するなど迫力満点のルックスに仕上げた。ホイールはグラムライツの9.0J×18+40をゴールド塗装してWRC指数を高めている。
綾織りカーボンを使用した4灯ヘッドライトキットも、ラ・アンスポーツのオリジナル。スタイリッシュなデザインでイメチェン効果も抜群だ。ロービームのみHID化も可能。
オーリンズDFV車高調ベースのオリジナル仕様。ショートストローク加工などを施し、しなやかでスポーティな走りに味付ける。バネレートはフロント12kg/mm、リヤ9kg/mmだ。
2台目は、インプレッサWRX STI スペックCベース。2005年ラリージャパンのP.ソルベルク仕様を再現している。エアロは全てラ・アンスポーツの“WRC CUSTOM”で、当然ながらワイドボディ化も実施。リヤはスムージング仕上げとするなど、拘りを凝縮する。05年仕様のカーボンボンネットやカーボンスプリッターリヤウイング、カーボンミラーもオリジナルだ。エンジンはオーバーホールした上でトラスト前置きインタークーラーなども装着されており、パワフルな加速を披露する。
ライトポットを装着すると、WRCムードが一気に高まる。こちらの4灯カーボンライトポットキットもオリジナルで、IPF製のフォグランプがインストールされる。リモコン操作も可能だ。
そして3台目は、インプレッサWRX STI スペックC タイプRAがベース。WRカー好きのスペイン人“チャビ”さんの愛機で、心臓部に東名パワードの2.2Lキットを組み込んだ本格チューンドだ。もちろん外装メイクも抜かりなく、06年WRワイドボディキットやカーボンエアロミラーでスタイルアップする。ちなみに、ラ・アンスポーツのエアロパーツはスペインでも非常に人気が高いそうだ。
開口面積を広く取った、オリジナルのバンパーダクトに収まるトラストの前置きインタークーラー。実はトラストとの関係も深いという当社は取り付けのノウハウも豊富。
「近頃はドレスアップやチューニングのみならず、メンテナンスのご依頼も増えてきました。インプレッサを中古で手に入れたユーザーさんは、ディーラーさんを頼りにくい面もあるようですね」と、ラ・アンスポーツの鈴木さん。創業から62年という歴史を誇る同店では、インプレッサをはじめとするスバル車のウィークポイントも知り尽くす。熟練のメカニックが丁寧に作業をしてくれるので、オーナーとしても安心感が大きい。
また、世界中に様々なネットワークを持っているのも強みだ。例えば、当時のWRカーが装着していたスピードライン・コルセ「RALLY-R」「CHAMP-R」を復刻、限定販売できるのも長い歴史と技術力が認められているからこそなのだろう。
●取材協力:ラ・アンスポーツ 千葉県野田市中野台鹿島町11-13 TEL:04-7124-9199
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ラ・アンスポーツ
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