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流行に惑わされない老舗の高機能エアロシステム
ナイトスポーツらしい拘りが満載!
“ナイトスポーツ”は、50年以上に渡ってロータリーエンジンに携わってきた老舗中の老舗。近年ではロードスターやアクセラ、CX-5なども積極的に手掛けているが、やはり『ナイトといえばロータリー』というイメージを持っている人が多いのではないだろうか。
しかし、ナイトスポーツの魅力はただ歴史が長いというのではなく、そんな長年の経験から得たノウハウを生かしながら新しいことにチャレンジする姿勢にある。
例えば、FD3Sがデビューしたばかりの頃、FD3SのECUはイジれないと言われていた時代にメインECU攻略にいち早く成功したのはナイトスポーツだった。さらに、インタークーラーとラジエターをV字型にマウントするシステムを市販化したのも同社が元祖である。
そんな老舗が開発したFD3S用エアロパーツは、チューニングがすでに円熟期に突入したセブンに近代的なフォルムを与えている。
このエアロはスタイリングだけでなく、精度や強度、さらにはダウンフォースや冷却性能にも拘った自信作。フロントバンパー(タイプ7)は、センター開口部が5つに分かれた複雑な形状を採用。センターの大型ダクトと左右の小型ダクトで、フレッシュエアを積極的に導入してクーリングパーツの冷却効果を促進させる狙いだ。
また、バンパーサイドには引き抜き用ダクトが設けられており、バンパー内部にエアを滞留させない機能性を持たせている。
サイドステップ(タイプ4)からリヤのブリスターフェンダーにかけては、あえて直線的なキャラクターラインを設けてシャープなシルエットを演出する。
ツインダクトが特徴的なリヤバンパー(リヤエンドフィニッシャー)下部には、立体的なディフューザーも設置。ダウンフォースを発生させる機能性はもちろん、製品は一つ一つ熟練職人によって丁寧に製作されており、ハイクオリティな仕上がりを誇る。
リヤウイングはハイダウンフォースを生み出すハイマウントGT形状としつつ、角度調整機能も搭載。ウイングステー部をFRPでFD3Sのボディラインと合うように成型したことで、後付け感を払拭している点は注目だ。
そして計4つのアウトレットダクトを持つクーリングボンネットは、フロントエンドからヒートエアを強制排出し、エンジンルーム内の温度上昇を抑える効果を持つ高機能パーツだ。
流行に惑わされることなく、あくまで機能性と先進性を追求したナイトスポーツの傑作。決して派手ではないが、分かる人には分かる。GT系デザインばかりが目立つFD3Sエアロチューニングに辟易しているオーナーにはお勧めと言えるだろう。
●価格表
フロントバンパースポイラーTYPE-7:12万8000円/サイドスカートTYPE-4:10万円/リヤエンドフィニッシャー:12万8000円/リヤディフューザー:9万8000円/エアロクーリングボンネット:18万8000円(FRP)、22万円(カーボン)
●問い合わせ:ナイトスポーツ 東京都大田区城南島2-2-6 TEL:03-5755-1211
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ナイトスポーツ
http://www.knightsports.co.jp/