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FRスポーツらしい洗練された乗り味を追求!
“外観ノーマル&中身カリカリ”なスリーパースタイル
NAエンジンに過給機を後付けすることがハード系チューニングの手法の一つとされていた時代から、様々な車両への装着展開に取り組んできた“HKS九州サービス”。
そこには「MAXパワーや加速タイムだけに捉われず、過給機がもたらすプラスαの余裕で普段乗りをより気持ち良く」という同社のクルマ作りへの姿勢を見ることができる。
今回ピックアップしたZN8のAT車も、そんな取り組みの一例と言えるもの。オーナーは定年後の時間を愉しむべくGR86を購入。ボディキットやホイールなど見た目的なカスタマイズには興味は無く、そのままノーマルで大切に乗り続ける予定だったという。
しかし、若かりし頃には1JZターボのソアラやセリカGT-FOURなどを乗り継いだ経験から、次第に物足りなさを覚え始め、HKS九州サービスを訪問。スーパーチャージャー化が行われることとなった。
「フレキシブルなレスポンスに加え、中低速トルクを向上させるHKSのGT2スーパーチャージャーはATとの相性も抜群です。取り付け時における車体周りの加工の少なさもメリットの一つですね」と語るのは、同社代表の竜円さん。
GT2スーパーチャージャーは純正ECUとのマッチングも可能だが、この車両は過給機のパフォーマンスをフル発揮させるためにHKSが開発した専用のサブコントロールシステムを導入している。専用データがプリセットされており、インストールにも配線カットの必要がない完全カプラーオンを実現しているのもポイントだ。
トルコンATと言えども、ZN8/ZD8ではスポーツモード使用時に2〜6速全域を機械的にロックアップさせるなど、シャープな変速フィールを実現している。その特性はスーパーチャージャーとも相性が非常に良く、ブーストパワーをリニアに堪能することができる。
取材時は装着後の慣らし運転が終わったばかりという状態だったが、「パドルでのシフトチェンジが楽しくなりました。以前のようにアクセルを踏み込まなくてもトルク感は十分。おかげで燃費も伸びたように思えます」と、オーナーも大満足の様子。
オートマだからこそのシームレスな加速も相まって、高速クルージングのみならずあらゆるステージで強烈な速さを体感できるよう仕上げられたZN8。快適チューンドとしてはひとつの理想形と言えるだろう。
新旧86/BRZでチューニングを楽しみたいと考えているファンやオーナーは、一度HKS九州サービスを訪れてみてはいかがだろうか。きっとその想いに応えてくれるはずだ。
●取材協力:HKS九州サービス 福岡県北九州市小倉南区蜷田若園3-12-15 TEL:093-931-6910
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HKS九州サービス
http://www.hks-kyusyu.co.jp