目次
高性能マフラーを旧車オーナーに!
最新技術を駆使した復刻版を展開
フジツボが今、旧車に向けたエキゾーストパーツのラインナップ強化を推し進めている。これは、製廃になった純正マフラーの代替えというよりは、高性能スポーツマフラーを求めている令和の旧車オーナーに向けたアプローチと捉えた方が正しいだろう。
今回はSA22用とS30用をピックアップしているが、これらはフジツボが当時販売していたアフターマフラーの復刻版などではなく、随所に最先端技術が注ぎ込まれた完全なニューモデルだ。
素材は、かつてのスチールから耐腐食性&軽量性に優れるSUS304ステンレスに変更。レイアウトに関しても、3Dスキャナーや3Dプリンターを駆使しながら、フロアとのクリアランスをギリギリまで攻め込んだローダウン対応へと進化させている。
性能面についても、隔壁構造のサイレンサーで消音していた当時物に対して、消音材を使ったストレート構造を採用することでパワーやトルクの上り幅が増大。テールなどビジュアルは当時仕様を踏襲しつつ、音量や音質のコントロールも徹底して、保安基準適合で最高のパフォーマンスを引き出してくれるのだ。
こちらは、SA22C用のレガリスR。ロータリーサウンドがしっかりと響き、かつ爆音ではない上品さを追求。サイレンサーやパイプをフロア側に寄せて、地上高を確保できる仕様としている。現在はNA用のみの設定で、専用EXマニも開発中だ。
S30用はリヤマフラーのみの設定もあるが、純正接合部に合わせるとどうしても地上高が稼げないため、EXマニを含めたフルエキゾーストシステム『EPU』をラインナップ。
なお、この4ピース構造のEPUは、オーナーの意見を取り入れてメンテナンス性を重視した接合フランジの向きを採用したり、R200デフ対応の仕様も設定している。
「古いマフラーが劣化して、排ガス試験や音量試験をパスできないという話はよく聞きます。そこでフジツボでは人気の旧車を中心に、廃盤となっていたモデルを復刻。ただし、当時の仕様をそのまま再現するのでは意味がないので、現代の技術で性能を根本から見直した令和スペックのエキゾーストを新たに開発したんです」とはフジツボ長谷川さん。
アフターマフラー界の雄が本気で挑む旧車用エキゾーストシステム。今後も開発は続けていくそうなので、その動向には注目だ。
●問い合わせ:藤壺技研工業 TEL:055-998-0130
記事が選択されていません 記事が選択されていません【関連リンク】
藤壺技研工業
http://www.fujitsubo.co.jp/