R35GT-Rで実現する純正を活かしたスマートなシステムアップ術!
ベースグレードで上位グレード以上のサウンドシステムを構築
スポコン全盛期に、その名を轟かせたオーディオ&セキュリティショップ“コンセプト”。専門分野に留まらず、アメリカの流行を反映させたエクステリアメイクを得意とするビルダーとして知られている。
そんな“コンセプト”が手掛けたR35GT-Rは、ショーメインのハードカスタムではなく、オーナーの嗜好に合わせた現実的なオーディオシステムの構築をテーマとしているのがポイントだ。
トランク全体をカーペット地で張り替え、ウーファーボックスの搭載を意識させない作りとしている。魅せる要素を加えつつ、アクリルをマットカバーに代えれば見た目はただのトランクスペースへと変わるのだ。
リヤシートバック中央部の純正リヤスピーカーを取り外し、サブウーファーが発生する重低音を車内に引き込むトンネルを製作。トランク同様、光の演出が行われている。オーディオはフロント2WAY+サブウーファーという、もっともシンプルに音質を追い込める通好みのシステムで、プロセッサー制御によるものだけではなく、インストールの妙も重要となる。
オーディオマスターユニット「AXM-P01」は、純正オーディオを活かしたシステム拡張ユニットとして、多くのプレーヤーをシステムに取り込むことができる。コンセプトGT-Rではipodを繋ぎ、音楽データや動画データの再生を実現。映像は純正モニターでの再生も可能としている。さらに、ミラーモニターでは映像再生に加え、バックカメラやフロントカメラとしても機能するのだ。
AXM-P01は、それ自体がヘッドユニットとなり、純正ヘッドユニットを後付けのDVDプレーヤーという位置付けにするアイテム。本体はトランク内に収納され、各種操作はリモコンによって行うことが可能。サングラスホルダーに収納されるのは、これらの操作状況を視認する液晶ディスプレイだ。
ツィーター、ミッドバスはネットワークを介さず、それぞれ独立したアンプにより駆動されるマルチ方式。つまり、5chアンプのうち4chをフロントLRスピーカーで使用し、残りの1chでサブウーファーを駆動しているというわけだ。ドアスピーカーはカーペット地によるフィニッシュにより、アウター化を図りつつも絶妙な純正イメージのインストールとなっている。
R35GT-Rオーナーにとって「現実的な憧れの対象であるように」という狙いで製作されたオーディオカー。この仕様は、インストール費用も含めて約150万円ということだが、しっかりとその効果を堪能できるシステムアップで、スーパースポーツとしてのGT-Rの魅力を高めた。プロによるインストールは、純正のそれとは信頼度が段違いなことは言うまでもないだろう。
●取材協力:コンセプト 埼玉県さいたま市岩槻区城町2-5-10 TEL:048-749-8136
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