目次
フレンズの技術が注ぎ込まれた900馬力仕様
250km/hからでも加速する驚異の推進力!
純血の最高速仕様として進化を遂げたJZA80スープラの登場だ。マシンメイクを担当するのは、OPTION誌の最高速企画(小野ビット隊が行く!)で金字塔(JZX110:348.9km/h)を打ち立てた“フレンズ”だ。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80003-1024x640.jpg)
腰下はJUNの87φピストンとI断面コンロッドを組んで3.1Lまでスケールアップ。ヘッドにはポート加工を施した上で、HKSのハイカム(IN264度8.6mm EX280度9.3mm)を投入。マネージメントはF-CON Vプロだ。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80004-1024x682.jpg)
吸気系はインフィニティ90φスロットルとトラストサージタンクで効率アップ。また、2基のサード265m/Lポンプと1000ccインジェクターで燃料系も大容量化されている。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80005-1024x682.jpg)
タービンはHKSのT51R-SPL。このビッグシングルに最大ブースト1.75キロを掛け、900ps&100kgmを発揮させている。強烈なパワースペックだが、オーナーは普段から乗り回しており、たまに通勤にも使うというから恐れ入る。
「本来ならIN側カムはもっとハイリフトにするべきだけど、後期VVT-i付きのエンジンには設定(国内では)がないから暫定ですね」とはフレンズ猪瀬代表。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80007-726x1024.jpg)
排気系は高回転域での効率を重視して、フレンズオリジナルのフロントパイプにHKSマフラーという組み合わせ。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80006-1024x682.jpg)
個性的なフロントバンパーはCS-TOPの逸品。最高速仕様のためにリヤウイングは取り外され、アタック時にはボンネットやバンパーの隙間をテープで目張りした。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80008-1024x682.jpg)
フロント9.0J、リヤ10JのSSRタイプCに245/40-18、265/35-18サイズのポテンザRE-11を装着。足回りは、HKSハイパーマックスダンパーとイケヤフォーミュラの調整式アームでセットアップ済みだ。ファイナルギヤは3.2としている。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80009-1024x682.jpg)
グレッディシリーズ&オートメーターPRO COMP2など、計7つの追加メーターがドライバーを取り囲むように配備された戦闘的なコクピット。なお、アタック時のシフトアップポイントは8400rpmであった。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80-090.jpg)
このチューンドの戦闘力は凄まじく、OPTION誌主宰の最高速トライアルでは見事200マイル超えの326.5km/hをマークしてみせたのである。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza80002-1024x768.jpg)
「330km/h超えを狙ってたんですけど、320km/hくらいから直進安定性が怪しくなっちゃって。車体が跳ねたり振られたりで、アクセルをまともに踏めなかったんです!! それでも最終的には6速7500rpmまで回しましたけど、頑張ればもっと伸ばせたかなぁ〜」とはオーナー。
![](https://motor-fan.jp/weboption/wp-content/uploads/sites/3/2023/09/fr-jza8012_1_30_030-1024x640.jpg)
アタック後にログデータを確認したところ、通常の車両では加速が鈍ってくる250km/h以降の領域でも、0.20以上という加速Gをキープしながら速度を上げ、一気に200マイルを超えていた。また、240km/hから最高速度となる326km/h到達までに要した時間は約10秒と、これまた速い。アタッカーのコメントにあった“高速域での直進安定性”さえ確保できれば、まだまだ記録は伸びたわけだ。末恐ろしい怪物である。