「衝撃のダブルGTウイング仕様!」JZA80スープラで筑波に挑む軽量サーキットスペシャル!!

900馬力の強心臓と高機能エアロで筑波55秒458をマーク!

着実なステップアップで上位を狙う

2019年から本格的に筑波サーキットのタイムアタックを始めたJZA80スープラ(ノブえもん常陽不動産スープラ)。デビューシーズンでいきなり57秒台を記録したかと思えば、その翌年には55秒458をマークして見事タイムアタックランキング入り(現在41位)を果たした強者だ。

マシンメイクおよびメンテナンスを担当するのは、技術派ショップ“ラスティー”だ。心臓部はHKSの強化パーツを組み込んだ2JZ-GTEを搭載。そこにGCGのGTX3584RSタービンを組み合わせて、最大ブースト2.4キロ時に900psを絞り出している。燃料はアルコール主体のE85だ。

重要な制御系は、しばらくF-CON Vプロを使っていたが2019年シーズン前にLINKのエクストリームへ変更。同時にハーネスも全て引き直して、PDM(ヒューズ機能が盛り込まれたスイッチング&ブレーカーボックスのモジュール)によって電装系をイチから再構築している。これは軽量化を目的としたシステムだ。

エクステリアは非常に個性的な仕上がり。リヤはハイダウンフォースを求めて、サードGTウイングとエスプリのGTウイングを前後にセットした衝撃のダブルウイング仕様! 筑波サーキットの場合、54秒台まではドラッグを効かせながらでもダウンフォースを得た方が速いというラスティー有田代表の結論から実現した選択だ。

一方のフロントセクションは、ベニアのアンダーパネルとカナードで空力対策。このアンダーパネルをドライカーボン化するなど、今後はさらに重量の軽減と空力対策を施すキャパシティが残されている。

ルーフパネルやリヤゲートといった頭上の重量物はドライカーボンパネルに変更。さらに、細かい部分まで徹底的に軽量化を行うことで、重量は1190kgまで絞り込んでいるというから恐れ入る。

一方の室内は、完全なレーシング仕様だ。フル溶接留めロールケージの一部をダッシュボードの骨格&ステアリングステーとして機能させ、装備は必要最低限を残すのみ。メインメーターはAIM、ミッションはTTIの4速シーケンシャルドグをセットしている。

ラスティー有田代表によると、ドライバーがタイムアタックに慣れてきたため、ここから1秒アップは可能とのこと。底の見えないポテンシャルを秘めたJZA80、今後の進化に注目だ。

SPECIFICATIONS
■エンジン:2JZ-GTE(最大ブースト圧2.4キロ/900ps) GCG GTX3584RSタービン/HKS鍛造ピストン、ハイカム、EXマニ、オイルクーラー/LINK ECU/サード ラジエター ■燃料:E85 ■ドライブトレイン:TTI 4速シーケンシャルドグ/クスコ LSD ■フットワーク:DG-5 ラスティー車高調(FR30kg/mm)/ブレンボ 6ポットキャリパー/アドバンA050(295/35R18)/ボルクレーシングZE40 ■エクステリア:RIDOX フロントバンパー/サード&エスプリGTウイング

●取材協力:ラスティー 千葉県白井市冨士51-4 TEL:047-441-6226

【関連リンク】
ラスティー
http://www.rasty.tv/

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