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商用車をベースにここまでやるか!
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ワンオフギヤにドライカーボンルーフなど高価なパーツを多数投入
手頃な価格と維持費から、軽自動車でサーキットスペシャルを製作する例は数多く存在するが、今回紹介するHA23Vアルトバンもそんなジャンルの一台。熊本県のHSR九州で開催されている軽耐久レース仕様で、製作を担当しているのは福岡県のチューニングショップ“リキャップ”だ。
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まず注目すべきトピックは、ワンオフメイドされたクロスギヤだろう。HSR九州に合わせて、埼玉県の“ブラックライン”にギヤの製作を依頼。4速と5速がオリジナルのギヤ比となり、コースにジャストマッチのミッションが完成した。
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心臓部のK6A型NAエンジンは、フォレストのI断面コンロッドを投入して強度を高めた上、GSX1300R隼純正をベースに製作された3連スロットルをドッキング。5500〜8500rpmの高回転域でパワーが炸裂するメカチューン仕様としている。
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重要なエンジンマネージメントにはLINKのエクストリームXを採用。その奥に確認できるブラックのボックスはモーテックのPDM(ヒューズ機能が盛り込まれたスイッチング&ブレーカーボックスのモジュール)だ。
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ちなみに、エンジン本体に関しては大幅なアップデートを計画中で、セミクローズドデッキへと加工した強化ブロックをベースに高性能ムービングパーツをふんだんに投入予定。同時に、スロットルも電子制御式へと移行し、LINK制御でより精度の高いセッティングを狙っていくそうだ。
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室内のセンターコンソールにはモーテックのPDMと連動したキーパッドを配置して、電装品の配線を一元化。純正メーターパネルも排除され、最先端のカラーディスプレイロガーを軸に再構築している。
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リヤの内装パーツは撤去し、シートもレカロRMSのカーボンシェルモデルで軽量化を推進。
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エクステリアは、ルーフパネルをドライカーボンに置き換え、アンダーフロアもほぼフラットボトム化。アグレッシブなリヤカーボンディフューザーは、空力を追求した結果の装備だ。
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足回りはシルクロード製のサスキットを軸にセットアップ。ロールセンターアジャスター等を組み合わせながら、理想的なコーナリングパフォーマンスを引き出している。
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ブレーキローターはアルトワークス用を使ってサイズアップ。ホイールはボルクレーシングTE37で、タイヤには165/65R14サイズのポテンザRE-71RSをマッチング。なお、ブリヂストン製タイヤを使うのは、久留米市の誇るブランドだからとのこと。
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メカ&ドライバーの鐘ケ江さんと島さん。大半の作業は自宅の倉庫やカーポートスペースでこなすが、エンジンセッティングなどプロのノウハウが必要な時は“リキャップ”を頼っているそう。
全てにおいて、作り手の強い拘りが感じられるスーパー軽チューンド。今後の進化が非常に楽しみな1台だ。
●取材協力:リキャップ 福岡県久留米市江戸屋敷1-10-50 TEL:0942-34-1888