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廃盤となった純正パネルを次々と復刻!
ゆくゆくはフレームまで復刻!?
ここ数年、自動車メーカーによるレストアやヘリテージプロジェクトが注目を集め、その流れはリプロパーツの復刻製作として広まりつつある。その中でも注目なのが、AE86用ボディパネルを中心に旧車のリプレイメントパーツ事業を展開する“レストアパーツ.com”だ。
すでに、3ドアトレノ用ならばドアとルーフパネルを除いてほぼ一式の外板パーツが揃うほどのラインナップを誇るが、最初の一歩はAE86オーナーであったレストアパーツ.com代表の井上さんの情熱から。
「免許を取って初めての愛車が、今も乗り続けている2ドアレビンなんですが、その他にもハチロクを所有していて、綺麗にレストアしたいなって考えていたんです。でも、多くの製品は製造廃止で…。そんな時、知人から台湾にあるボディパネル製造メーカーを紹介してもらったんです。そのメーカーは、フォードの認証を受け初代マスタングのホワイトボディまで製造しているところでした。そのメーカーがAE86用ボディパネルを復刻したいという要望に耳を傾けてくれたんです。それが、ボディパーツリプロの出発点になりました」と語る。
前期トレノ用フロントバンパー(8万7780円)は純正と同様のPP素材を射出成型で製造。プレスラインや細かいキャラクターライン、表面のシボなども当時の純正に合わせて作られる。
先日、新たに製品化されたのがレビン用フロントフェンダー(6万5780円)。これまでトレノ用パーツを集中的に製作していたが、今後はレビン用パーツの展開を急ぐという。
クルマの維持を断念するきっかけになりがちなのがリヤクオーター、タイヤハウス周辺の致命的な腐食。レストア時に必須となるこの箇所のリプレイスメントパーツも展開されている(左側:8万2280円/右側:9万590円)。右用にはフューエルリッドも付属している。
外板パーツとしてのバックパネル(4万3780円)だけでなく、内部に配置されるバランスパネル(3万2780円)もラインナップ。バランスパネルは燃料タンクの固定にも必要なため、腐食が進むとタンク脱落の危険性もある。
フロントフェイスの修復には欠かせないラジエターサポート(5万4208円)は、アッパーと左右のパネルセットで用意される。
ラジエターサポート同様に、フロントにダメージがあるクルマには必須のリトラクタブルヘッドライトのブラケット(3万2780円)も開発。ショートパーツも付属している親切設計だ。
トレノ用のボンネットは純正部品に準じたスチール製(7万6780円)と、7.0kgの軽量化が果たせるアルミ製(10万9780円)を用意。裏骨の形状までしっかりとトレースされ、強度的にも申し分ない。
もちろん使用する素材や製法などは現代スペック、当時に対してアップデートされている部分も多い。生産に関しては専用の金型を起こし、整形は3000トンプレスを使用。この製法により、プレスラインもクッキリと再現される。
ちなみに、素材となるスチールパネルは純正が0.8ミリ厚に対して1ミリ厚にグレードアップ。鋼板自体のクオリティも高められているため、当時のような腐り方をしないのも大きなポイントと言える。もちろん、袋状になっている重ねの部分の内部構造・形状まで再現されているので、純正部品と同じように使用することが可能だ。
実際に同社のパーツをフル活用してリフレッシュが行われたのが、テックアートのエコハチ。プレスラインのチリもしっかり合っていて、その仕上がりは新車以上だ。
「イニシャルDの影響もあり、世界的レベルで人気の高い3ドアトレノからラインナップを始めました。今後は、2ドアレビン用パーツまで揃えたいですね。その次はモノコックまで…と、夢は膨らんでいます。車種展開としては、NAロードスター用アイテムの復刻プロジェクトも進めているのでご期待ください!」と井上さん。
ちなみに、レストアパーツ.comではAE86の他にもハコスカやブルーバート(510系)、S30Zなども取り扱っているので、興味のある方々はぜひWEBサイトでチェックしていただきたい。
●問い合わせ:レストアパーツ.com 岐阜県各務原市蘇原古市場町1-7 TEL:058-380-5461
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レストアパーツ.com
https://www.restore-parts.com