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ユーザーが求める要素を備えた等身大のブーストアップ仕様
エンジン&タービンの潜在能力を解放する
多種多様のカスタマイズパーツがラインナップされているS660。そんな中、スポーツ指向のマシン作りで話題となっているのが“フラットウェルレーシングプロジェクト”だ。
ここで紹介するS660のは、高性能なオリジナルパーツとハイレベルなセッティング能力を融合して戦闘力を高めたもの。安心かつイージーにサーキットを楽しめるサンデーレース仕様がコンセプトで、毎戦激しいバトルが繰り広げられる中、トップクラスの実力を誇っているのだ。
エンジン&タービンはノーマルのブーストアップ仕様で、パワー系の軸となるのはHKSフラッシュエディターを使ってのオリジナルカスタムデータ。排気環境フルノーマルの吸気チューン仕様で80psオーバーを狙える上、ブーストも1.15キロでビシッと安定するようになる。
増大したパワーを安定発揮させるべく、水温/油温補正の介入を抑えるサブラジエターや水冷式オイルクーラーも投入。サーキットの連続周回でも音を上げないクーリングシステムを構築している。
各部に市販のオリジナルパーツが投入されているが、インテーク系でとにかく人気なのがチャンバー形状のスーパー3Dレーシングサクション。純正インテークダクト対応でより効率の良いエア導入を目指してデザインされたインダクションボックスで、装着するだけで出力アップが見込める高機能パーツだ。
そしてこのパワーをしっかりと受け止める足回りも、フラットウェルが力を入れている部分だ。オリジナル車高調のFWダンパーは、ストリートからサーキットまでメインとなる走行ステージに合わせて選べる3タイプを用意。デモカーはクスコ製の強化スタビを前後に装着してロール剛性を高めている。
ボディ剛性アップも追及。30φカーボンシャフトのフロントストラットバーは、ユーティリティボックスの機能を損なわずに装着できる形状で、リレーボックスオフセット用のステーも付属する。フロントのみならず、リヤ用もラインナップ済みだ。
さらに、サーキット走行で欠かせない4点式レーシングハーネスの固定具としても使える35φカーボンシャフトのセーフティバーも開発。もちろん、剛性アップに貢献する機能パーツだ。
ホイール&タイヤは、前後とも15インチ設定のボルクレーシングCE28に、フロント195、リヤ205サイズのポテンザRE-71Rという組み合わせだ。
豊富なレース経験を元に生み出される数々のチューニングパーツは、エスロク使いならどれも食指を動かしたくなるはず。なお、フラットウェルレーシングプロジェクトでは、タービンのハイフロー化やHKSのGT100Rパッケージなど、S660にさらなる速さを与えるステップアップメニューも用意しているので、パワー増強を狙っているオーナーは相談してみてはいかがだろうか。
●取材協力:フラットウェルレーシングプロジェクト 大阪府高槻市唐崎中3-1-40 TEL:072-678-5552
【関連リンク】
フラットウェルレーシングプロジェクト
http://www.flatwell.jp/