「ジムニーとコペンが合体してコペニー・・・!?」道なき道を突き進むド変態クロカン仕様に迫る!

単なるリフトアップスタイルと侮るなかれ!

本格的なクロカン走行を叶える異色のコペンカスタム

圧倒的な熱量でコペンカスタムを展開し続ける“も。ファク”が、近年チカラを注いでいるのが『4WDチューニング』だ。その勢いは凄まじく、何とメーカー設定にないコペンの4WDターボ仕様を独自に開発し、新車コンプリートとして販売しているほどだ。

すでに50台近い台数を送り出したそうだが、森本代表はそこで満足しなかった。4WDコペンにジムニー級の走破性を与えるために、とんでもないモンスターを作り上げてしまったのである。

コードネームは『コペニー』。簡単に説明すると、JB23型ジムニーのフレームにL880K型コペンのボディを合体させた魔改造仕様なのだが、単なるショーカーで終わらないのがこのマシンの凄いところ。自走はもちろん、ユーザーからのオーダーにも対応できるよう公認車検を取得したのだ。

今回紹介するのは、そんなコペニーのセカンドジェネレーションモデルというべき存在だ。ベースモデルを現行のLA400K型コペンとJB43W型ジムニーシエラに切り替え、最先端の4WDモンスターを具現化しているのが最大のトピックとなる。

「コペニーは険しいオフロードで遊ぶために開発したんですが、1台だけで行くと何かと不便なんです。で、救出用が必要だなぁと考えて、新しいコペニーを作っちゃいました(笑)」とは森本代表。

エンジンルームを覗くと、縦置きのM13Aユニットが確認できる。ラダーフレームはもちろん、サスペンションやパワートレインなどもジムニーシエラからのキャリーオーバーだ。今後は、本格的な過給機チューニングを展開して大幅なパワー増強を行なっていくそうだ。

インテリアはコペンそのものだが、実はこれ、ジムニーシエラのバルクヘッドにコペンのダッシュボードをドッキングさせるという大手術が必要で、相当手間が掛かっていたりする。気づきにくいが、メインメーターもジムニー用に変更済みだ。

リヤセクションは、利便性を求めてオープントップをキャンセルし、漢のピックアップ化。物資を山ほど積んでアウトドアに出掛けることを想定したメイキングだ。

足回りは、ボディスペーサーや大径タイヤなどを組み合わせて、ジムニー標準車高より15cmアップを実現。なお、画像はシャーシとラダーフレームを固定するために設けたゲタ部分。ちなみに、コペンとジムニーはホイールベースが150mmほどしか違わないため、タイヤは問題なくフェンダーアーチに収まってくれるそうだ。

ショックは昭和ガレージのビルシュタインで、約2インチ車高アップ。ヒートグラデーションが美しいエキゾーストマフラーはモリワキのバイク用を使ったスペシャルだ。

タイヤはダンロップのGRANDTEK MT2(FR245/75R16)をセレクト。フロントデフは任意にロック/解除ができるEロッカー、リヤはスプールで常時直結。ギヤ比は、JB23用+副変速機のロー側を2.643から4.109のスーパーローに変更している。

Aピラーにガゼット溶接留めされたロールケージが本気仕様を物語る。オフロード系では珍しい手法だが、この辺りはタイムアタック車両も積極的に手掛けている“も。ファク”らしいフィニッシュだ。

ここまで手の込んだメイキングを施していながら、トータルフォルムには妙な説得力がある。何より、この圧倒的な存在感は唯一無二だ。まさに、全国からカスタムフリークが集結する人気店の実力を示した1台と言えるだろう。

●取材協力:も。ファク 兵庫県川西市東畦野2-1-8 TEL:072-791-5559

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