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簡易ブーストアップ装置から190馬力を狙うターボキットまで用意!
ブリッツ渾身のスイスポトータルチューニング
1000kgを切る軽量ボディに1.4Lターボエンジンを組み合わせ、ボーイズレーサーと呼ぶに相応しい軽快な走りでチューニングベースとしての人気を不動のものにしたZC33S型スイフトスポーツ。そんな逸材にいち早く着目し、積極的にアプローチしてきたのがパーツメーカーの“ブリッツ”である。
デビュー直後にデモカーを導入し、ノーマルの素性を徹底的にチェック。チューニングに対する適応度や、その方向性を探るためにかなりの時間を掛け、様々なパーツをリリースしてきた。ここではそんなブリッツが提案する、ZC33Sの3ステップチューニングメニューに迫っていこうと思う。
ブリッツが推奨するZC33Sチューニングのファーストステップは、「パワスロ(6万4000円)」による簡易ブーストアップ。アクセルレスポンスを自在にコントロールできるスロットルコントローラーにブーストアップ機能を追加した電子パーツなのだが、純正ECUを生かした制御を行っているため、安全&簡単にエンジンの潜在能力を引き出せるのだ。
実際にパワスロを装着した状態と未装着時のパワーチェックを敢行したところ、約15psもの差が確認できた。これだけでパワーが上昇すれば走りも変わってくることは間違いない。
パワスロからのステップアップとして用意されているのが、ノーマルタービンのポテンシャルをフルに発揮させる「チューニングECU(8万円)」だ。純正ECUの各種機能やフェイルセーフは残しながら、燃料や点火時期、可変バルタイ、ブーストマップを最適化。速度や回転、クルーズコントロールリミットの引き上げも図られ、よりハイレベルな走りが楽しめる。
いわゆる完全なるブーストアップ仕様という状態なのだが、ブリッツ製のエキゾースト&エアクリーナー装着車両で実測168psを発揮している。ここまでがセカンドステップとなる。
そして、パワー系チューニングの頂点となるのが、「ボルトオンターボシステム(タービン単体:18万円〜ECUセット:22万8000円)」だ。純正同様のMHI製をベースに、専用コンプレッサーとタービンホイールを組み込むことで、周辺パーツの変更や加工を一切必要としない完全な純正置き換えを実現。過給特性を徹底的に追求し、低中速域のトルクを落とすことなく、高回転まで伸びのある出力特性を実現している。
高効率なエアクリーナーやマフラーシステム、専用ECUとの組み合わせで、デモカーでは燃料インジェクターやポンプはノーマルのまま最大ブースト1.3キロ設定で最高出力183.6ps、最大トルク29.3kgmを達成。タービン風量にはまだ余力があるので、燃料系の容量アップ次第でさらなるパワーアップも望めるという。
そんなパワーをしっかりと受け止め、ストリートからサーキットまで幅広いステージに対応する車高調がブリッツ謹製の「ダンパーZZ-R」。
ストリートからサーキットまで幅広い走行ステージに対応し、走行性能と乗り心地を高次元でバランス。全長調整式、前後減衰力32段調整機構付きなどフルスペックでありながら、17万6000円というコストパフォーマンスの高さも大きな魅力となっている。設定スプリングレートはフロント5kg/mm、リヤ3kg/mm。リヤスプリングは専用の樽型形状を採用する。
また、ヒート傾向が強いZC33Sのパワーを安定発揮させるべく、コストパフォーマンスに優れるドロンカップ式12段コア採用のオイルクーラーキット(7万5000円)やレーシングラジエターZC(6万2000円)など、冷却系の強化パーツも充実させている。
その他、フルチタンタイプのニュルスペックF-Ti(21万8000円)やブレーキシステム、さらには専用エアロパーツまで用意され、ブリッツの製品のみでZC33Sをトータルチューンすることが可能なのである。
●取材協力:ブリッツ TEL:0422-60-2277
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