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“VX-ROM”で全域フィーリングアップを実現!
速さと快適性のバランスを高次元で両立させた味付け
GRスープラの発売から遅れること5ヶ月、スカイラインのトップグレードとして登場した400R。このモデルに対する業界内の注目度は予想以上に高く、デリバリー直後からチューナー達が一斉にチューニングを開始。現在も400Rの潜在能力を引き出すべく、研究を続けているという状況だ。
そんな400Rチューニング戦線に、神奈川県の老舗チューナー“マインズ”も名乗りを上げた。得意のECUチューンを軸とした、ファーストステップ仕様を形にしたのである。
軸となるのは、もちろんVX-ROMだ。内容的にはリミッター類の解除の他、各種パラメーターを最適化することにより全域のフィーリングを向上。当然ながらブースト圧も変更されるが、決してピークパワー狙いではなく、タービンに負荷をかけない範囲で安定した速さが得られる領域を見定めたセッティングとされている。
足回りは、アラゴスタベースのESTAフルスペックサスペンションでセットアップ。デモカーはキャラクター性を考慮して強化ゴムアッパー仕様としているが、ピロアッパー仕様も用意されている。スプリングレートはフロント14kg/mm、リヤ8kg/mmの設定だ。
足元を飾るホイールは、マットガンブラックのボルクレーシングG16。タイヤはポテンザRE-71Rで、サイズは純正が前後245/40R19なのに対し、リヤを275/35サイズへと大径化して限界付近で発生するバイワイヤーステアリングのクセに対応させている。
エクステリアには、試作のカーボントランクスポイラーをマッチング。小ぶりな形状ながらリヤビューを引き締めるアイテムとして存在感を放ちつつ、ダウンフォースアップに貢献する。
インテリアは現状ノーマルだが、今後は車格を意識したスポーツバケットシートのマッチングをチェックしていくという。
試乗インプレッションを担当したレーシングドライバーの飯田章選手は「大排気量NAのようなフラットなパワー特性はそのままに、全体的にワンランク底上げを図ったような力強さがある。まさに、マインズらしい盤石のセットアップだと思う。良い意味で超安定、悪い意味で刺激不足という感じかな」とコメント。
マインズの新倉代表は「スカイライン400Rはノーマルでもかなり完成度が高いので、本当に必要なものを見極めながら今後もパーツ開発を進めていきたいですね」と語る。
ノーマルのネガな部分を抑えたセットアップにより、ストリートスペックとして極めて高い完成度を誇るマインズ400R。今後行われるであろうサーキットを見据えた本格的なチューニングまで含め、さらなる進化が楽しみな1台だ。
●取材協力:マインズ 神奈川県横須賀市林5-7-25 TEL:046-857-3313
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