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初代S30Zの時代から足元を支え続けた名作!
最新モデルRZ34にベストマッチな19インチモデルに注目
「ワタナベのエイトスポーク」。これが特別な存在価値を持つ伝説のホイールであることに、異論をはさむクルマ好きはいないだろう。柔らかな湾曲を持つ8本のスポークが描く不偏のデザイン。いつの時代もZの足元にはエイトスポークがあった。
その誕生は1968年にまで遡る。FLやF3などレーシングカーの設計、製作を行い数々の栄冠を勝ち取ってきた同社が、レース用マグネシウムホイールを製造、販売を手掛けたのが始まり。スチールホイールが当たり前の時代、アルミニウムやマグネシウムといった軽合金を採用したのは、レースで勝つための必然とも言えた。
50年以上も前に産声を上げたホイールが、最新のRZ34にも見事なまでに絶妙なマッチングを見せているのは、RZ34が歴代モデルをオマージュして生み出されたデザインだからなのだろうか。
頑固なまでに、ロングノーズ&ショートデッキというスポーツカーらしいフォルムを貫いてきたZ。ワタナベも同様に、質実剛健な8スポークデザインに拘り続けてきた。一致した信念が産み出した奇跡的とも言える融合は、長い年月を経ても変わらず輝き続けている。
特筆すべきは、両者ともに伝統を重んじながら、着実な進化を遂げてきたことである。鋳造1ピースの基本は踏襲しつつ、最新スポーツモデルに求められる強度と軽さを追求。デザインについても伝統のイメージが変わらないよう配慮しつつ、細部に渡って改良が重ねられてきた。
そして新たに生み出されたのが、エイトスポーク初となる19インチ。フロント9.5Jプラス30、リヤ10.5Jプラス25は、まさにRZ34のために設定されたサイズと言える。
大型化された純正キャリパーを逃がすためにスポーク裏側の形状からデザイン。スポークの立ち上げ方やアールの付け方はミリ単位で吟味された。さらにビッグパワーを受け止めるべくセットプレートは十分な面積を確保するなど、細部まで拘りを凝縮している。
セットプレートの面積を確保することで十分な強度を確保。センターからの立ち上げ方やラウンドのさせ方など、試行錯誤を繰り返してデザインを決定したという。ただ19インチ化しただけではないのだ。
19インチという大径サイズで、伝統のフォルムを表現しつつ高い性能要求に応えてみせたレーシングサービスワタナベ。新たな扉を開いたレジェンドホイールに魅かれるRZ34乗りはきっと多いはずだ。
●問い合わせ:レーシングサービスワタナベ TEL:0120-813-562
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レーシングサービスワタナベ
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