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スポーツカーに映えるのは段付きリム&深み!
足元の深さを突き詰めるなら2ピースや3ピースというセオリーに、鍛造1ピースという新たな選択肢をもたらしたボルクレーシングTE37V。そんなエポックメイキングの誕生10周年という節目を記念し、WEB OPTIONではレイズのホイールプロデューサーである加藤照幸氏に話を聞いた。
レイズホイールプロデューサーの情熱
近年のスポーツカーはFF主体でハイオフセットということもあって、ディープリムの打ち出しが難しくなってきていますけど、長年ホイールマーケットと旧車に携わってきた私が思うに、段付きリムで深みのある足元を目指していくのは、60〜70年代から受け継がれてきたカスタムの原風景なんです。
最近でこそ大口径のフラットフェイスで魅せるなどスタイルが多様化していますが、ミニバンカスタムの黎明期である2000年代前半は、FFでもFRらしい足元を求めて段付きリムでリヤの深みを引き出していくスポーティスタイルが盛り上がるほどでした。
そうした部分もあって、ハコスカや30Zといった旧車を筆頭にした14&15インチ履き車両が求める段付きリムと深みを、鍛造1ピースの確かなホイール性能とともに提供しようと、10年前に立ち上げたのがTE37Vです。
オーバーフェンダーをまとった旧車が、AE86やロードスターの履くサイズとリンクしていたこともあって、TE37Vはブレイク。ベース車両の変化やユーザーニーズを満たしていく中で、今や14〜18インチまでカバーするサイズ展開となりました。
その第二弾として誕生させたのが最新の21Cです。これは、旧車に位置付けられるベース車両が90年代まで絡んできているため。旧車とひとくくりにしてしまえばそれまでですが、60〜70年代と80〜90年代では時代背景も異なりますし、80年代以降を想定して18インチ化したTE37VマークIIだけではニーズを満たしきれない。そこで80〜90年代を盛り上げたグループCがバックボーンとなる21Cをリリースしたんです。
もちろん、過去を振り返らないという想いから新旧融合のTE37Vを生み出したように、21Cは当時に寄せながら最新技術を積極注入しています。これからも80〜90年代は盛り上がっていくでしょうし、次はグループCと並んで人気を集めたグループAでも段付きリムと深みを際立たせてみたいですね。
好みやスタイル、履きこなし方は様々ですが、スポーツカーの足元にカッコよく映えるのは、やはり段付きリムと深み。チューニングカーのパフォーマンスを支えるホイール性能を満たしつつ足元から存在感を引き立てる、鍛造1ピースでの深みの引き出しに、是非チャレンジしてください。
●問い合わせ:レイズ TEL:06-6787-0019
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レイズ
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