目次
打倒Z#8型を狙う鉄板メニュー!
燃料系の見直しによるステップアップも可能!
新型(ZN8/ZD8)の登場から早1年。街中で見かける機会が増えてきたこともあり、初代オーナーとしては心中も穏やかではないはず。なにせ、排気量が2.4Lに拡大された新型はとにかく速い。加速勝負をしても、どんどん離されてしまうのが現実だ。
もちろん、新型に乗り替えるという手もある。しかし、初代のデザインが好きという人も少なくない。また、自分好みにカスタマイズしているだけに愛着があるというユーザーも多いことだろう。そこで、気になってくるのが過給機チューニングという選択肢だ。
「GT2スーパーチャージャー仕様にすると、新型と同等くらいの加速性能が手に入ります。ボルトオンターボという手もありますが、コストパフォーマンスを考えるとスーパーチャージャーがお勧めですね」と話すのは、HKSテクニカルファクトリーの仲さん。
多彩なチューニングメニューがすでに出揃っている状態といえるZN6&ZC6。そこで今回は、HKSテクニカルファクトリーが展開しているメニューを見ていこう。
ここではHKS-TFでチューニングした際の、メニューごとの期待馬力とおおよその予算(工賃も含む)を紹介。なお、パワーの計測はダイナパック(補正なし)で行なっているため少々辛めだ。
最初に紹介するNAチューニングは、NAのままエキマニをスポーツキャタライザー付きのHKS製に換えて、フラッシュエディターで専用データをインストールするもの。中回転域のトルクの谷間が解消(154ps&18.3kgm)され、スムーズな加速が味わえるようになる。
NAチューンからのステップアップメニューとなるのが、GTスーパーチャージャーのポン付け仕様だ。吸排気チューンから一気に75psを上乗せ(229ps&27.2kgm)でき、パワー&トルクともに新型の吸排気チューンを上回る戦闘力を手にすることが可能だ。ノーマルクラッチで対応できるが、油温は高くなる傾向なのでオイルクーラー(+約15万円・工賃込み)の追加導入がマストとのこと。
GTスーパーチャージャーのポン付け仕様に満足できないユーザーに向けたメニューも用意されている。それが、スーパーチャージャー本体のリストリクターを39φから43φへと拡大し、インジェクターを大容量化するというもの。これにより、GTスーパーチャージャーの性能をフル発揮させることが可能となり、約40ps(270ps&30.4kgm)のエクストラパワーを手にすることができる。
スーパーチャージャー仕様に対する、もう一つの選択肢であるボルトオンターボ仕様のサンプルデータがこちら。ノーマルエンジン&ミッション対応のGT4135ボルトオンターボ仕様(239ps&30.5kgm)だ。燃料系は純正のままで問題ないが、トルク変動が大きいためクラッチの強化は必要となる。ターボらしい刺激的な加速フィールが味わえるのが魅力だ。
今回紹介した各種チューニングメニューはいずれも一例に過ぎないが、先代モデルベースであっても現行型の性能を超えることは十分に可能。価格とパワースペックを参考にしながら、パワーチューニングを楽しんでいただきたい。
●問い合わせ:HKSテクニカルファクトリー 埼玉県戸田市美女木5-2-8 TEL:048-421-0508
【関連リンク】
HKSテクニカルファクトリー
https://www.hks-tf.co.jp