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FUJI 86/BRZスタイル2023に潜入取材!
街乗りからグリップ、そしてドリフトとマルチに楽しめるFRスポーツとして高い支持を集め続けている86&BRZ。その中でも今回はドレスアップをメインに楽しむユーザーカーの実態を調査すべく、2023年9月24日に富士スピードウェイにて開催された「FUJI 86/BRZスタイル2023」の会場に潜入取材を敢行。個性溢れるユーザーカーに施された魅せ技の数々をピックアップしていこう。
カラーもスタイルもオンリーワンを徹底追求
頭文字Dを見て86が気になっていたところに、ロケットバニーのワイドボディキットver3に一目惚れしてZN6でのカスタムを決意した片岡さん。さらに、自分がカッコ良いと感じたスタイルを徹底的に追求するため、オーバーフェンダーはver3、フロントバンパーはver2…とエアロMIXを敢行。ver3のリベット留めフェンダーをスムージング装着するなど、とにかくオンリーワンを追求しているのだ。
ホイールはエアサスでの車高全下げ時にツライチとなるよう計算。フロント10J、リヤ12Jというフォージテックのワンオフホイールをマッチングしている。
オリジナルパープルのエクステリアに映えるインテリアを目指し、白基調の黒配色でブラッシュアップ。質感においてもレザーとスウェードを巧みに使い分けている。
レーシースタイルに相応しいポテンシャルを求めて、FA20エンジンはHKSのGTスーパーチャージャーでドーピング。普段は見えない部分にもしっかりと拘りを詰め込んでいる。
目指すは公道を走れるレーシングカー!
元々は、ノーマルのデミオでドライブ動画を発信していたYouTuberの“でみたん”さん。ところが「GTウイングを装着したスポーツカーに乗りたい」と考えていたタイミングでZN8がデビュー。乗り替えたZN8に惚れ込み、現在は公道を走れるレーシングカーを最終目標に据えてカスタム&チューニング中だ。
オンリーワンの個性を狙って、フロント6ポット&355mm、リヤ4ポット&345mmでワンオフセッティングしたブレンボキャリパーキットを投入。ブレーキの映えるボルクレーシングG025だけでOKとせず、ホワイトレターによる引き締めも図ってきた。
ワイド感を演出するオーバーフェンダーはトムス製。絶妙なツライチを追求している足元とともに、スタイリングの逞しさを大きく底上げする。
理想のGTウイングを求め、ボルテックスに2枚羽根タイプの製品化をリクエスト。これにより、レーシーな1440mm幅の『タイプ3B』が市販化されることとなったそうだ。
ホールド性とレーシーさからバケットシートはレカロRM-Sをチョイス。このアイテムだけでインテリアのイメージは凜としたものに変わっていく。
羊の皮を被った狼のターボ仕様!
バイク乗りだった“お茶”さんだが、高校時代に見た頭文字Dで86が気になり始めて、初めての愛車にZN6をセレクト。当初はフットワークチューンのみで軽快なコーナリングを楽しんでいたが、NAのままでは物足りないと感じてターボ化へと踏み切った。
ターボキットはHKSの製品を使用。核となるGTIII-RSタービンは、腰下の強化次第で450psを狙えるほどの風量を誇る。
ターボ化と同時にマキシスECUレースを使ってのフルコン制御も敢行。セッティングは和歌山県のショップ『R.D.F.』にお任せしているそうだ。
ステアリング交換やフルバケを投入しつつ、インテリアは黒で統一してノーマル然としたイメージに。原色系が定番のレーシングハーネスまでも黒という徹底ぶりだ。
ウインドウルーバーに目を奪われるが、注目すべきはさりげなく装着された後期純正ウイング。ガーニーフラップも追加して、純正スタイルの中にオリジナリティを打ち出している。
マフラーのテールエンドがチューニングオーラを放つ程度の徹底したシンプルスタイル。ウインドウルーバー含めてエクステリアはTRDパーツで統一している。
ブリスター×バーフェンの超絶ワイドスタイル!
カッコ良く仕上げられたボルドワールドのデモカーに魅せられ、そのまま譲り受けた下田さん。手を加えずとも完成されていたが、当然そのままではオリジナリティを打ち出すことはできない。「ベースイメージを崩さないように配慮しつつ、さらなるワイド感とスピード感を注入しました」というのが下田さんのコンセプトだ。
ブリスターにオーバーフェンダーを重ねたリヤは、片側230mmワイドという驚きのフィニッシュ。ちなみに、フロントは片側150mmワイドとなっていて、インパクトという面では他のワイドボディ仕様を寄せ付けない仕上がりを誇っている。
ブリスターを拡大すると野暮ったくなってしまうため、フロントはオーバーフェンダーを重ねてアレンジ。ブレーキキットの投入など、ボリュームあるボディに負けない足元の逞しさもしっかりと追求している。
超絶ワイドボディに相応しいリヤをワンオフバンパーで構築。リヤウイングのサイズアップも検討したが、重量増でトランク開閉が一層厳しくなるため諦めた。
NAのまま超絶ワイド化したところ、パワーが食われて思うように走れなくなったことからターボチューンを決意。レーシースタイルに相応しいポテンシャルを引き出した。
⚫︎取材イベント:FUJI 86/BRZスタイル2023