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実測357.5馬力を発揮する過給機チューンドワゴン
GTスーパーチャージャーをさらにブーストアップ!
ローコンプ仕様のパワーエンタープライズ製3.8Lキットを組み、さらにHKSのZ33用GTスーパーチャージャーキットを装着。その時点でかなり過激な仕様と言えるが、このM35型ステージアのオーナーはそれで満足できずに“HKSテクニカルファクトリー”を訪れた。
「VQ35の3.8L化とスーパーチャージャー装着は他店で施工しているのですが、ブーストアップしたいって事でウチにいらしたんですよ」とは、HKSテクニカルファクトリー菊池さん。
ブーストアップの方法は、スーパーチャージャー本体のインデュースにあるリストリクターの撤去とプーリーの小径化によるもの。
Z33用キットのGTS7040は、吸気口を絞るリストリクターが設けられている。これを削り取れば吸気量は増加するが、そのままではインペラーの回転は変わらないので、最大ブースト圧は落ちてしまう(0.6キロ→0.5キロ)。そこで、プーリーを標準の95φから90φに小径化し、最大ブーストを0.7キロまで引き上げているのだ。
燃調や点火時期の制御はF-CON Vプロが担当、合わせてエアフロレス化も敢行して吸気抵抗を低減。燃料系はメインインジェクターを480ccに大容量化している。なお、排気系もさすがにノーマルというわけにはいかないため、HKS製のスポーツ触媒とセンターパイプ、ジース製リヤマフラーを装備する。
インタークーラーやパイピング類はZ33用キットの標準をセットする。現状では容量も問題ないそうだ。
ミッションは純正5速ATのままだが、トラブルを減らすためにATFの油量を約2.0L増量できるオイルパンスペーサーをセット。
こうして仕上がったM35ステージアは、ダイノパック計測(係数1.0)で357.5ps(キット標準316ps)を発揮。さらに最大トルクも47.5kgmに達するなど、ジェントルなルックスとは裏腹に、過激さを一層増した最強のツーリングワゴンに変貌したのだ。
●取材協力 HKSテクニカルファクトリー 埼玉県戸田市美女木5-2-8 TEL:048-421-0508
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