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扱いやすさとパワーを両立!
取り付け性の良さと優れたコストパフォーマンスも魅力!
オーストラリアの本社と綿密な連携体制を取り、日本のターボチューニングを牽引し続ける“GCGターボ”。
その取り扱いパーツと言えば、真っ先に思い浮かぶのが日本の正規代理店となっている米国ギャレット・アドバンスモーション社製のパフォーマンスタービンだが、今回注目したいのはGCGターボの独自開発によるオリジナルハイフロータービンだ。
GCGのGRスープラ用ハイフロータービン“ビレットフロー”シリーズは、RZ用の570と、SZ/SZ-R用の400の2タイプをラインナップ。ネーミングは目安となる最高出力値を示すものになっているが、それを可能にしているのがオリジナルのコンプレッサーブレードだ。
ビレットフロー570のコンプレッサーホイールは、左の純正に比べ底面/上面ともに直径が約6mm、高さも5mmほど拡大。ブレードの拡大に合わせ、コンプレッサーハウジングのインデュース径も約5mm拡大され、多くの吸気がエンジンに送り込まれるようになっている。
なお、ノーマル同様の扱いやすさを実現するために、排気側のタービンブレードは変更(インターセプトポイントの変化は最小限)なし。570/400とも純正タービン持ち込み加工と加工済み新品が選択でき、価格は17万6000円~32万5600円となっている。
これは、ビレットフロー570のパワー&トルクグラフ。最大トルクが2500rpm前後の低回転域で発生し、ピークパワー発生ポイントに向かって減衰していくパワー特性はノーマルタービンと同一だが、全域で大幅なパワーアップを達成していることが分かる。
ZC33S用のハイフロータービンも注目!
一方、現代のFFボーイズレーサーとして根強い人気を維持しているZC33Sスイフトスポーツ用のハイフロータービン(14万8500円)は、純正と同じ三菱製をベースにした製品を設定。純正に比べ、コンプレッサーホイールは4mm、エキゾーストホイールは3mmほど拡大され、最大で200psが狙えるパフォーマンスとなる。
ZC33Sのノーマルタービンと、GCGハイフロータービンのパワー比較グラフがこちら。5500rpm付近で頭打ちとなるノーマルに対し、ハイフロータービンはトップエンドまで突き抜けるようにパワーが上昇していく。実用回転域である3000rpm域のパワー差も注目だ。
なお、GCGターボでは今回紹介した2車種の他、JZX100系、GRヤリス、FC3S、S660用も設定しており、今後はR35GT-RやWRX STI用のハイフロータービンも製品化を予定しているというから期待したい。
●取材協力:GCGターボ TEL:050-3773-0911
【関連リンク】
GCGターボ
https://www.gcgturbo.co.jp