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GT-SSタービンとGTS7040スーパーチャージャーのツイン過給!
モリモリの低速トルクを保持する280馬力仕様
このラクティス(NCP100)のオーナーは、スーパーチャージャーチューンを得意とする“カーメイキングレヴュー”を訪れ、仕様変更の相談をしているうちにアレコレとプランが発展。ツインチャージャー化やマニュアルミッションの換装、レースパックを中心にしたメーターパネルの製作など、車両全体に妥協なきチューニングが施工されることになった。
完成した1NZチューンドエンジンは、HKSのGT-SSタービンとGTS7040スーパーチャージャーを直列で配置した独創のツインチャージ仕様だ。電子制御スロットルや可変バルタイなどは、F-CON Vプロの4.0で集中制御している。
美観にも拘り、サクションパイプの他、大容量サージタンクもワンオフで製作。非常にチューニング指数が高いエンジンベイだ。
また、燃料系についてもラクティスは燃料ラインが燃料ポンプからエンジンまで一方通行のワンライン(リターンレス構造)で、そのままでは容量が足りない。そこでコレクタータンクや大容量燃料ポンプ、燃圧レギュレターを新設、さらにリターン配管を新たに製作して強化した。
重要なエキゾースト環境は、レヴューによるワンオフシステムで排気効率を極限までアップ。これらが組み合わさることで最高出力はなんと280psに到達! しかも低速域から太いトルクが立ち上がるパワー特性を手に入れた。
インテリアメイクも凄まじい。センターにはカーボンパネルにデフィの追加メーターが6連で配され、メーターパネルにはレースパックのマルチモニターとPLXのA/Fメーターをインストールしているのだ。
エンジンチューンに伴い、ミッションにはAE111用の6速MTを換装。クラッチにもOS技研のツインプレートを投入し、増大したパワーを100パーセント生かせるように改造している。
シートは両席にブリッドのガイアスを導入。コンパクトミニバンとは思えないほどレーシーなインテリアメイクだ。
ちなみに、エンジン本体がノーマルのためアクセル全開の限界走行を続けると危険領域に踏み込んでしまうが、それはオーナーも了承済み。ブローしたらエンジン内部の本格チューンを実行予定とのことだから、今後の発展も楽しみだ。
●取材協力:カーメイキングレヴュー 千葉県袖ヶ浦市長浦580-74 TEL:0438-60-3133
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