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世界的に著名なカーデザイナーKyza氏がデザイン!
フルモディファイのインテリアカスタムにも注目
チューニングカーの新たな可能性を探り、毎年のオートサロンで意欲的な新作を投入し続けているアフターパーツメーカーの“トラスト”。
ブースには数多くのチューンドが並んでいたが、中でも異彩を放っていたのが、昨年RZ34とのコラボで大きな話題を読んだスタンス系ショップ“ムーンテック”と、トラストのカスタムオーダーサービスである“グレッディファクトリー”が共同製作したE36ベースのBMW M3だ。
BMW伝統色のブリティッシュレーシンググリーンでオールペイントされたエクステリアは、世界的に著名なカーデザイナーKyza氏がDTMマシンをイメージしてデザインしたスーパーワイドなボディキットで、これが国内初採用となるそう。
そのワイド幅は凄まじく、リヤに18インチ13.5Jマイナス53というニュートレイル製「SCD 3ピース」ホイールを難なく飲み込めるほど。フロントのサイズも、10Jマイナス30という超深リム設定だ。サスペンションはエアリフトのシステムを用いたエアサス仕様となる。
パワーチューンを得意とするトラストの持ち味が活かされているのがパワーユニットだ。3.0Lの直6NAのベースエンジン「S50」に、ワンオフEXマニを介してTD06-25Gタービンをインストール。サージタンクまで市販品を使用しないオリジナルという拘りだ。
エンジンルームは、徹底的に不要物や配線を撤去するワイヤータックでフィニッシュ。さらに、フェンダーエプロンやストラット部もエンジン同様に見栄えがするようスムージング(シェイブドベイ)が施されている。
内装にはボディカラー同様のグリーンとベージュのアルカンターラ生地による配色が目を引くが、それらもただ張り合わせるだけでなく、色ごとの生地を純正部品と異なるラインレイアウトで立体的に縫製して組み合わせているところにムーンテックのセンスが光る。
細部も植毛塗装により統一感を引き出している他、レーシングイメージを醸し出すロールケージもファブリックで覆い尽くすことで、内装に溶け込みつつアクセントとして機能する。
それぞれ異なる得意分野を持つ両者が互いのプライドを刺激し合うような、一切の抜かりない出来は圧巻の一言だ。
TEXT&PHOTO:Miro HASEGAWA (長谷川実路)
●取材協力:トラスト TEL:0479-77-3000/MOONTECH 群馬県伊勢崎市境下武士1516−1 TEL:0270-61-7495
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