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学生アイデアのスポーツチューンドがズラリ
近年、東京オートサロンには多くの自動車系専門学校が出展し、生徒たちの独創的なカスタム&チューニングカーを展示している。もちろん2024年も学生パワーは炸裂! 大人には思いつかない、感性と想像力に満ち溢れた作品をとくとご覧あれ。
【トヨタ東京自動車大学校】MR-忍者
MR-Sのコンパクトスポーツらしさを、隠密行動が得意な忍者のイメージと組み合わせることで表現した一台。暗闇に溶け込むグレーはBMWの純正色を採用。車高を落としつつ、エンジンは1ZZではなくセリカの2ZZ-GEに載せ換えることで走行性能の引き上げも図っている。
【埼玉自動車大学校】S-FRコンバーチブル
東京モーターショー2015でトヨタが発表した幻のFRスポーツモデル『トヨタS-FR』を、NC型ロードスターで再現した力作。ロードスター特有の盛り上がったフェンダー形状は削ぎ落とされ、FRPでシャープな印象のスタイルへと大幅リメイク。特徴的なヘッドライトはBMWミニ用、テールレンズはダイハツキャストスポーツ用をそれぞれ流用したそうだ。
【学校法人小倉学園 群馬自動車大学校 東京自動車大学校】日産GT-R(R34)プロテクションフィルム仕様
ソフト99、NKD JAPANとのコラボレーションにより、『True Fusion』というカラープロテクションフィルムを全面に施工したBNR34。この車両の製作にあたって学生達が意欲を燃やしたのは、ずばりストライプカラー。ハリウッド映画『ワイルド・スピード2』に登場するブライアンの愛機を表現したのだ。従来の整備士に求められる鈑金塗装のみならず、最新のフィルム施工まで実技課程として体験できるというのは時代の変化なのかもしれない。
【学校法人小倉学園 群馬自動車大学校 東京自動車大学校】GAUS 650VISION
DC5型インテグラタイプRに近未来的なテイストを与えた衝撃作。新型プリウスのヘッドライトにインスピレーションを受けたところから企画がスタートし、ライト形状に合わせてエアロパーツを製作。一方のリヤビューは、ガーニッシュが1本のラインになったレクサスISのデザインをリスペクト。原型を留めないフューチャーフォルムは、会場でも大きな話題を呼んだ。
【学校法人小倉学園 群馬自動車大学校 東京自動車大学校】GAUS☆MAゴースト
群馬自動車大学校は地元である群馬県を舞台にした大人気漫画『MFゴースト』の主役機を再現。ベースとなっているのは校用車のZN6で、それを整備士を目指す車体整備科の生徒達がオールペイントやアフターパーツを組み込みながらモディファイ。非常に完成度が高かった一台だ。
【日産愛知自動車大学校/日産京都自動車大学校】Adonis SKYLINE
車両名の“アドニス”は、ギリシャ神話に登場する美少年の名前。誰もが振り向くスタイリングをテーマに、ER34をワンオフエアロパーツで武装したのだ。違和感のないラインでワイド化されたフェンダーと個性的なリヤウイングがチャームポイント。エンジンもRB25DEからRB25DETへと換装されており、それをアピールするボンネットの透明部分やロゴプレートを埋め込んだグリルはレジンによって製作されている。
【関東工業自動車大学校】日産シルビア
学校で屋外放置されていたPS13シルビアを徹底レストモッド。しかも、そのままドリフト走行にチャレンジできる走行会仕様へとアップデートしているのだ。この辺りは、校内にドリフト部を抱える関東工業自動車大学校ならでは。細部まで手を抜かず、内装の塗装やバンパーのチリまで狂いなく仕上げられた姿は、まるでプロショップが展開するコンプリートカーさながらだ。