「ATからMTに載せ換えるのっていくらかかるの!?」ミッションスワップを得意とする専門プロショップに聞いた

車体に愛着があるならハコ替えよりも載せ換え!

利便性を重視してAT車を購入したものの「やっぱりMT車にすれば良かった」と、後から後悔するケースは意外と多い。そうした場合に有効なのが、プロショップの展開するミッション載せ換えメニューだ。クルマを乗り替えるよりもはるかに安くMT化が可能だからだ。

載せ換え定番モデルであれば約50万円前後で完結する

「ミッション載せ換えは、元々MTの設定がない車種や、ATのままチューニングを進めて後戻りできないオーナーからの依頼が多いですね」。そう語るのは、トヨタ系のミッションスワップを得意とするプロショップ“カーメイク・ラスティー”の有田代表。

MTへの載せ換え作業金額は車種によってマチマチだ。例えば、エンジンとATの協調制御がなく、フロアパネルの変更も必要がないトヨタのツアラーV系(JZX90&JZX100)などは、新品のMTを使っても50万円前後で完結する。

逆に、エンジンとATの協調制御を切るためにECUの書き換えが必要になったり、フロアパネルの溶接を剥がしてMT用のフロアパネルを再溶接しなくてはならないクルマは、100万円を超えるような金額になるという。

この予算感について有田代表は「ケースバイケースですね。MTの設定がある車種は簡単ですが、ATオンリーの場合は切った貼ったの大作業になったりしますから」と説明する。

続けて「最近は、ZN6型86のAT改MT仕様も依頼が増えています。ZN6はMTの設定があるから載せ換え自体は簡単な部類なのですが、ABSユニットの変更(MT用)やセルモーターの細工などが必要になるんです。そうしたノウハウを構築するまでが本当に大変でした!」。

こちらはフロアパネルをATからMT用に交換したケース。車種によってはバネルを交換しないとシフトレバー周辺が雑な仕上がりになるからだ。このような作業が入ってくると、作業金額も上がってしまう。

これまで累計2000台ものミッション載せ換え作業を行なってきたラスティーでは、車検証の構造変更などももちろん対応可能。車種を問わずAT改MTを検討中のオーナー諸氏は、一度相談してみてはいかがだろうか。

ミッションスワップ価格表(ラスティー在庫の新品MTを用いた例)
JZX90:54万4390円
JZX100:54万9120円
JZX110(W含む):80万7300円
JZS171(W含む):86万2290円
JZS161:130万9550円
GSE2系:151万7560円
GRS184:171万7100円
GRX13系:151万7560円
ZN6:60万円〜

●取材協力:カーメイクラスティー 千葉県白井市冨士51-4 TEL:047-441-6226

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【関連リンク】
カーメイク・ラスティー
http://www.rasty.tv/

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