「リーズナブルになった今こそ狙え!」3.5L・V6の名エンジン『2GR-FSE』搭載車の魅力を再検証

2GR搭載車の中古相場は今が底値!?

6速MTスワップは現在でも可能!

6気筒エンジンを語る上で外せないのが、トヨタが直6のJZ型、V6のVZ型やMZ型を統合する形で登場した、V6エンジンのGR型だ。

排気量のバリエーションを2.5L〜4.0Lまで揃えるが、縦置き/横置き/ミッドシップ(ロータス用)と、様々なクルマに搭載されたのが、3.5Lの2GR。その中でも、ポート噴射と直噴を併用する世界初の燃料噴射システム『D-4S』を採用する高性能エンジン、2GR-FSEに改めて注目したい。

2GR-FSEは、FR車専用エンジンとして2005年にレクサスGS350に初採用されて登場。2004年に280ps規制が撤廃された後、トヨタ車では初めて規制値を超える315psを発生させたのだ。その後、IS350、クラウンアスリート、マークXといった高級スポーティセダンに搭載されていくことになる。

だが、2GR-FSEはクーペボディのスポーツモデルに搭載されなかったことや、マニュアルミッションが組み合わされなかったことで、マークIIやチェイサーのように走り屋から大きな支持を得ることはなかった。

風向きが変わり始めたのが2011年。サードがIS350やマークXに向けて、6速MTコンバージョンキットを発売したのである。また、このキットの開発に当たって、CAN通信でミッションと繋がるメインECUの書き換えが必要になるため、CUVU(キューブ)というECU書き換えシステムが誕生。これらが2GR-FSEチューンの幅を一気に広げたのだ。

とはいえ、当時は2GR-FSE搭載車の車両価格が高く、また6速MT換装に掛かる費用も決して手頃とは言えなかった。ドリフトユーザーを始め、その魅力に気付いた人は少なくなかったが、やはりJZエンジン搭載車のようにはチューニングが流行しなかったのが事実だ。

しかし、世の中のニーズが大排気量NAエンジンを敬遠するようになった現在、2GR-FSE搭載車の中古車価格は暴落と言えるレベルで身近になっている。そう、今こそベース車両として狙い目なのだ

チューニング適性に目を向けてみよう。2GR-FSEに詳しいラスティーに話を聞くと、最も効果的なのがECUチューンだと言う。前述したサードの『CUVU』を使って、燃調や点火時期、バルブタイミングといったデータを書き換えることで、約20psのパワーアップが可能。フィーリングもかなり向上して、キビキビした走りを楽しめる。

この上のステップとなると、HKSのGTスーパーチャージャー装着メニューを推奨。ただし、純正ピストンの耐久性を考えると、340ps(ダイナパック係数1)までに抑える必要があるそうだ。さらなるパワーを追求するため、ラスティーでは鍛造ピストンやH断面コンロッドを用意しているが、「競技仕様でもない限り、コストを考えたら選択する人はいないでしょう」とは、ラスティー代表の有田さん。

続けて「同時期にあった日産の3.5L・V6エンジンのVQ35DEと比べても、2GR-FSEの方がスポーティでパワー感があります。クラウンやマークX、IS350はボディも良いので、サスペンションやタイヤ、LSDを組めば、6速ATのままでもサーキットで十分に速く楽しく走れますよ」と語る。

さらにAT→MTスワップに関しては、「サードのコンバージョンキットはすでに廃盤になっていますが、ウチにはまだ在庫があります。シフトパネルのワンオフ製作が必要になるなど費用は掛かりますが(150万円〜)、2GR-FSE搭載車の6速MT化は現在でも可能です」とのこと。

中古車相場に関して言えば、GS350(GRS191)は修復歴なし走行距離8万km前後で車両本体価格40万円から探すことが可能。同条件でIS350(GSE21)は50万~90万円。クラウンアスリート後期(GRS184)では、同条件で40万円前後の個体を数多く存在する。年式が比較的新しいマークX(GRX133)でも120万円からとかなりリーズナブル。

車両の高級感は現在も通用するレベルであり、状態の優れた個体が大半なのも魅力。1JZ-GTE搭載車が高額となってしまった今、手頃で高性能なチューニングベースとして2GR-FSE搭載車は見逃せない存在だ。

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●取材協力:カーメイクラスティー 千葉県白井市冨士51-4  TEL:047-441-6226

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