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お手軽ブーストアップで時速313キロに到達!
高剛性ボディとサーキット仕様サスはバンクでも効力を発揮
GRスープラをはじめとする新型車の可能性を追い続けながら、メインターゲットと位置付けているR35GT-Rのチューニングも精力的にこなす“ファニックスパワー”。2020年末には鈴鹿サーキットR35最速の座を奪取した他、0-1000m加速バトルや最高速でも好記録を連発するなど、そのチューニングノウハウとテクニックのは他の追随を許さない。
そんなフェニックスパワーが手がけた2020年モデル(トラックエディション)が今回のターゲットだ。
VR38DETTはタービンまで含めてフルノーマルながら、スポーツ走行を想定して燃料系の容量アップを実行。その他、80φサクションや3層インタークーラーなど補機類の効率アップとオリジナルECU制御の相乗効果で676ps(最大ブースト圧:1.5キロ)を獲得している。
排気系はトラストキャタライザーとRH9チタンエキゾーストという構成。ドライブトレインはMCUのプログラム変更とDCTクーラーの追加のみで、ミッションの強化やLSDの装着は行われていない。
足回りはアラゴスタベースのオリジナル車高調で、スプリングはラーナ直巻きのフロント32kg/mm、リヤ28kg/mmをセット。ブレーキはオプションのカーボンセラミックだ。
ホイールは21インチのボルクレーシングGT090(F10J+30 R11J+15)で、タイヤにはコンチネンタルのスポーツコンタクト6(F255/35-21 R295/30-21)をセットする。
まだリヤシートにビニールがかかっている状態のインテリアの変更点は、シートとフロアマット程度。シートはサーキットアタッカー達の間で支持を集めているレカロRMSを2脚投入する。
エアロパーツはカーボンフロントリップとサイドステップ、リヤアンダースポイラーがフェニックスパワーのオリジナルで、リヤウイングはトップシークレットのST2だ。
このチューンドを高速周回路で走らせた結果、最高速は313.3キロを一発でマーク。2020年モデルのニスモが同様のテストで300キロの壁を超えられなかったといえば、その凄さが伝わるだろう。
将来的には、タービン交換やエンジンチューンを施して本格的なサーキット仕様へと進化させていくというから、その動向に注目だ。
●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157
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