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求めたのはスタイリッシュさだけじゃない
走りの質感すらも高めるM&M製ワイドボディキット!
ホンダ車専門チューナーとして、40年近いキャリアを持つ福岡の“M&M”。4連スロットルキットをはじめ、これまで膨大な数のパーツを手がけているが、近年、同社が力を入れているのがグラマラスなフェンダーを核とした「HMLワイドボディキット」だ。今回は、そのホットモデルとなるS660用をフィーチャーしていく。
「S660を選ぶオーナー様の中には『軽自動車だから選んだのではなくスタイリングに惚れて選んだ』という方が多くいらっしゃいます。なので、今作は軽規格には拘らずにカッコ良さを追求しました」とは、M&Mホンダの真島さん。
フロントは前後バンパーを活かす造形として、フルエアロ車にありがちなゴテゴテ感を徹底的に排除。なお、フロントアンダースポイラーはセンター部分を緩やかに持ち上げたレーシーな形状を持つ。前方方向への延長幅は95mmだ。
冷却効果を高めるダクト付きのクーリングボンネットは新作。製品にはダクトネットと雨水の浸入を防ぐガードパネルが付属する予定だ。ちなみに、取材車両が装着するボンネットは試作品。そのため、ワイドフェンダーに合わせたエクステンションが一体となっているが、製品化の段階ではビスなどで固定する別体パーツになるとのこと。
S660のウイークポイントは、エンジンがミッドシップ化されているがゆえの排熱性能の低さ。そこで、新たにダクト付きのリヤエンジンフードも開発。ダクトネットと脱着可能な雨水ガードパネルをセットにした状態での販売が予定されている。ウイングはバックヤードスペシャル製だ。
迫力の源とも言えるワイドフェンダーは、フロント片側35mmワイド、リヤ片側75mmワイドとなり、最終的なトレッド寸法は1625mmに達する。これはかつてのシティターボIIや、イタリアのアバルト595(現行)と同等のサイズで、フロント195&リヤ225という2.0Lクラス用タイヤ&ホイールの装着が可能となるのだ。
キットは前期用と後期用がラインナップされており、価格はともに31万円。S660の弱点でもあるクーリング性能不足を解消つつ、スタイリングや実用性まで考慮した至宝のエアロプログラム。すでに所有しているオーナーはもちろん、これから購入を検討しているという層も必ずチェックすべきアイテムだ。
●取材協力:M&Mホンダ 福岡県太宰府市国分1-18-8 TEL:092-923-1955
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