「世界のRX-7ファンに衝撃を与えた問題作!」異形なるFD3Sのディテールに迫る

世界に衝撃を与えた独創的FD3Sエアロカスタム

心臓部は700馬力のフルチューン13Bを搭載!

ファッションやジュエリー、そして家具や陶器に至るまで、あらゆるモノを使って己の世界観を表現してきたデザイナー集団“KRCジャパン”。

その活動対象はついにクルマにも及び、2011年にはカスタム車両の製作を手掛ける“KRCモディファイド”を設立。FD3Sをベースにした『閃』や『絶影』など、抜群のインパクトを備えるショーカーを発表し、世界中のカスタムフリークを楽しませてきた。

そして、その第3弾となるのが『帝(MIKADO)』と命名されたこのデモカー。2014年の東京オートサロンでお披露目され、大胆かつ独創的なデザインでギャラリーのド肝を抜いた大作だ。

「以前のデモカーはデザイン重視で作りすぎたので、これは現実味を出そうと、公道を走れる範囲内のフォルムで仕上げました」と筒井代表。そう、このFD3Sは公認車検の取得まで視野に入れて作り込まれているのだ。

早速、気になる細部を見てみると、大きなえぐりを持たせたバンパーの両サイドにR35GT-R用インタークーラーを装着。さらにバイク用のヘッドライトを流用し、“ネコ顔”を意識したという個性的なフロントフェイスを表現した。

フェンダーは大胆にワイド化した上でエッジの効いたデザインに。ドア後方には三角形のダクトを設けるなど、他とは一線を画すアプローチでグラマラス感を強調してきている。また、295/30の極太タイヤを収めるべく、片側50mm以上のワイドボディ化も実行している。

「ぶったぎったような重厚感が欲しかった」というリヤは、ハッチバックをスムージングした上で、ネコ耳を模したダクトを追加。トヨタ86用テールを移植するなど、セオリーに捕らわれない独創的カスタムのオンパレードだ。

室内を覗けば、ラッピング塗装が施されたシックなパネル類と戦闘的なレースパックメーターのコントラストが異様さを際立たせている。

そして走りの面も抜かりなく、心臓部はブリッジポート+T88タービンの組み合わせで700ps超えのフルチューンロータリーを搭載。正解がないからこそ面白いチューニングの世界。このFD3Sは、その楽しさを再認識させてくれる1台に仕上っている。

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●取材協力:KRCモディファイド 大阪府枚方市堂山2-8-18 TEL:072-805-0829

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【関連リンク】
KRCモディファイド
http://www.kind-red.com

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