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リトラクタブルに拘るNA型ユーザーは必見
走りとスタイリングを両立させるNB型パーツ全移植!
ライトウエイトスポーツの代名詞として、誕生から現在まで多くのファンに愛されるNA型ロードスター。とはいえ、その設計は1980年代と古く、パワーユニットもお世辞にも高性能とは言い切れない部分がある。そんなNA型ロードスターに、NB後期型の魂を注いでパフォーマンスアップを狙ったのが“ガレージアイ”だ。
エンジンスワップは定番中の定番だが、ガレージアイのチャレンジはこれだけに留まらなかった。ダッシュボードを始めとする内装からドライブトレイン系、ハブ周りに至るまで全てのパーツをNB後期から総移植。そう、NA型の皮を被ったNB最終モデルを作り上げたのだ。
エンジンは可変バルブタイミング機構が備わるNB後期のBP-VEを換装し、NA8C純正の130psから160psと30psのパワーをプラス。それに合わせてミッションも6速MT化するなど、ドライブトレインもNB後期仕様へとアップデートが行われている。
ブレーキもビッグローター仕様のNB型用を、ハブ周りごと移植して制動力を強化。足回りなど共通する部分が多いものの、細かな変更点まで全て更新しているため、内容はほぼNB型ロードスターと言えるほど。
インテリアは完璧にNB型ロードスター仕様となる。ちなみに、ダッシュボードやセンターコンソールなど、内装パーツの大半は無加工で装着できるそうだ。
当然のようにドア内張りもNB型に交換済み。こちらは一部加工が必要とのことだが、フィッティングは問題ない。
エクステリアもマニアックなカスタムが施される。ボディサイドのウインカーはNC型のクリアタイプ、ハイマウントストップランプはND型の純正…と、歴代ロードスターを1台にまとめる遊び心がプラスされているのだ。
このクルマを峠でドライブしたターザン山田は「普通の初期型ロードスターだと思って舐めていたけど、思った以上に元気なマシン。元気すぎてちょっとリヤが不安定な面もあるけど、それもまた面白さだったりする。エンジンだけじゃなくブレーキにも余裕があるから、ワインディングは楽しいね」と評価。
初代ロードスター本来の持ち味はそのままに、後継モデルの純正パーツをうまく取り入れる。各部を違和感なくアップデートさせたいNA型オーナーにとって、このNB全移植メニューは一つの模範解答と言えるはずだ。
●ガレージアイ 長野県岡谷市神明町2-1-28 TEL:0266-24-5086
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