「幻のFD3Sを現代にアップデート!」両面ブリッジポートで630馬力を絞り出すD’zガレージデモカーに迫る

両面ブリッジ+T51R Kai-BBタービンで600馬力オーバー

レーシングカフェD’zガレージのデモカー!

様々なオーナーズミーティングを展開しながら、チューニング文化の振興に努める“レーシングカフェD’zガレージ”。その代表である岡田さんが、数ある愛車の中で最も愛情を注いでいるチューンドが今回の主役だ。

“D’z SEVEN-7”と名付けられた深紅のFD3Sは、東京オートサロン2020に展示されていた個体。群馬のREエキスパートとして知られた“オカダエンジニアリング”が製作したチューンドをベースに、伊藤笑会が令和の時代に相応しいスペックへと進化させたものなのだ。

迫力のエクステリアは、RE雨宮の製品を軸に構築。フロントバンパーはRE雨宮フェイシャー9がベースで、伊藤笑会のオリジナル加工によりAD-GT3キットとの完璧なドッキングを図っている。

ボンネットの下に収まっているのは、まるで芸術品のような美しい仕上がりを見せるパワーユニットだ。

ドラッグマシン用のDNAを持つ両面ブリッジポートチューンの13B-REWは、摺動部などにDLC加工が施されている他、直近のオーバーホールでセラミック製のアペックスシールを追加。なお、エンジンメイクはRE雨宮が担当している。

EXマニをはじめとする排気系は、オカダエンジニアリング製のワンオフ品となっている。

組み合わせているタービンはHKSのT51R-Kai BBで、ブースト1.3キロ設定で630psを発揮。インタークーラーはオーソドックスな前置きレイアウトとしているが、異径パイプを採用するなどで効率を追求している。

トランクスペースに設置されている複数の燃料ポンプは、パワーに見合った燃料供給を得るために完全独立の2系統とするため。エンジンルーム内に燃料レギュレターが2個あるのもそのためだ。

足回りは車高調がエレメントスポーツ。ホイール&タイヤは、エンケイGTC01RR(F10J×18+22 R11J×18+15)にプロクセスR888R(F255/35R18 R275/35R18)の組み合わせだ。

インテリアも非常にカスタム度の高い仕上がりとなっていて、メーターフード内に収まるのはSTACKの多機能メーターST868。センターパネルはガレージヤマグチのオリジナルカーボンタイプ。ミッションはHKSの6速シーケンシャルを奢る。

飽くなき挑戦の果てに誕生したマツダのロータリーエンジン、そして作り手の魂が宿るRX-7。これからも感謝の気持ちを持って乗り続けていきたいと、締めくくってくれた。

●取材協力:レーシングカフェD’zガレージ 群馬県渋川市渋川3715-1 TEL:0279-26-2880

【関連リンク】
レーシングカフェD’zガレージ
http://dzgarage.com/

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