「ほとばしるワイルドスピード魂」エクリプス劇中仕様を悶絶アップデート!?

モダンなカッコ良さのエッセンスも注入!

カワサキグリーンのワイドボディがワイスピ好きを虜にする

アメリカのカスタムシーンで今注目されている存在が、クルマの製作プロセスをYouTubeで配信するYouTuber達だ。単なる撮って出しだとすぐに飽きられてしまうが、あの手この手でフォロワーを引きつける企画を繰り出し、発信する側と視る側が「繋がる」ことを重視したチャンネル製作がウケている。

その成功例と言えるYouTubeチャンネルのひとつが“Throtl(スロットル)”だ。サンディエゴにあるガレージを舞台に、様々な登場人物が現れては同時並行で進むプロジェクトを紹介。驚くべきことに、完成したカスタムカーを視聴者にプレゼントする企画も用意されていたりする。

厳密には、1ドル支払うごとに1エントリーとしてカウントされる抽選企画で、当選すると彼らが製作したクルマを手に入れることができるのだ。

そんなThrotlのプロジェクトとして2021年のSEMAでも話題となったのが、今回紹介する三菱エクリプス。見た目はワイルド・スピードの第1作目に登場したポール・ウォーカー演じるブライアンの愛車にそっくりだ。

中心メンバーであるイヴァンとミッキーは、以前から2代目エクリプスのカスタム製作のアイディアを温めていたところ、2017年頃に極上のベース車をゲット。それはGSXという4G63型ターボエンジンと4WDシステムを搭載した最上級グレードで、最高出力は210hp。ランエボⅨ以前のエボが販売されていなかったアメリカでは、身近に手に入るエボリューションモデルとしてドラッグレースでも人気のあるモデルだ。

プロジェクトが発足すると、主にボディ周りのメタルワークを担当するリッキー、エンジンのアッセンブルなどを担当するクインも参加した。

彼ら独自のアイディアと技術がよく反映されたハイライトが、APR製のスワンネックウイングをシャーシマウントに作り変えたところ。ワイルド・スピードの劇中車はショートステーのAPRウイングをテールゲートにマウントしているが、彼らはステーの役割を果たす角材をリヤフレームに溶接し、ダウンフォースが直接フレームを押し下げる仕組みを実現した。

ただ、単純にテールゲートに穴を開けて取り付けると開け閉めできなくなってしまうので、フード側とフレーム側にオス・メスのクリップを内蔵したメタルプレートを装着。プッシュ式のボンピンのようにテールゲートを閉めた時にパチンと固定すれば、ウイングとステーが物理的に繋がるという仕掛けである。

また、ワイルド・スピードではブライアンがストリートレースでNOSを使用するシーンが有名なので、アイコンとして欠かせない。ということで、Throtlのエクリプスにも室内に2つのタンクが仕込まれているのだが、実はエンジンにNOSを供給するタンクはひとつだけで、もうひとつはエアサス用のタンクとして使っている。

4G63型直列4気筒ターボエンジンは、BCカムやJE鍛造ピストンでメカチューンを実施。アメリカではHLAと表記されることの多いラッシュアジャスターは、3世代目エクリプス用の純正部品とKiggly RacingのHLAプレッシャーレギュレーターで耐久性を高めている。

タービンは最高出力525hpを許容するForced Performance製レッドターボチャージャー。ハルテックのセンサーやFISのインジェクターを使ってフレックスフューエルに対応させ、アルコール混合燃料のE85も使える燃料系を構築。さらにNOSによるドーピングもキメている。リヤにはNDDのチューブラーサブフレームを備え、軽量化とサスペンション調整の自由度をアップ。

ホイールには、HREの鍛造3ピースモデルであるRS101を装着。劇中車と同じ7本スポークをスプレッドしたデザインで、フロントが4インチ、リヤが6インチワイドになったフェンダーとのマッチングも抜群だ。ブレーキはフロントがウィルウッド、リヤがEBCのキットで強化。

一方のエクステリアは、エクリプス用のカーボンパネルを多数ラインナップするメキシコのカーボネティックスから、ワイドフェンダーとボンネット、サイドスカートエクステンション、テールゲートをチョイス。バンパーを大きくカットして取り付けたリヤディフューザーはLION’S KIT製。フロア下が怪しく光るネオンライトはHeisLEDのブルーライトストリップを使用。

スパルコのステアリングにはNOSの噴射スイッチを備え、ボンネット後方から勢いよく酸素を吹き出すパージシステムも備える。その他、Kickerのスピーカーとウーファーを手製のバッフルボードでインストールするなど、フルチューンのスポーツカーでもオーディオに拘るところがアメリカらしい。

シートはカーボンシェルを採用するスパルコのQRTパフォーマンス。ブルーに塗装されたロールケージはリヤクオーターのトリムに逃げを作るなど、細かい仕上げも追求している。

Throtl(スロットル)のメンバーであるミッキー・アンドラーデ(右)とクイン・クラーク(左)。エクリプスのプロジェクトでは、他にリッキー・フェルナンデスとイヴァン・ベッカーマンも参加した。

なお、ThrotlはECサイトを通して部品やマーチャンダイズの販売も行なっており、VIPメンバーになると応募者の夢のプロジェクトをメンバーが実際に製作する企画も展開。新時代のカーショップの在り方を実現している。

遊び心のあるアイディアを、陽気な兄ちゃん達が次々と披露するのがThrotlの面白さ。だが、カメラが回っていないところでは、わりと真面目に“モノづくり”に取り組んでいるところも伝わってくる。何より彼ら自身がJDMのチューニングを心から楽しんでいることがチェンネル成功の秘訣と言えるだろう。

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PHOTO:Akio HIRANO/TEXT:Hideo KOBAYASHI

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