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12J履きを果たした超絶ワイドなレーシングスタイル!
BNR34のデザインも落とし込んだクール流MY24スタイル
ファイナルエディションのモデルネームを与え、2022年にR35GT-Rカスタムの集大成を披露した“クールレーシング”。それは「新たなイヤーモデルが登場しない」という当時の通説から、代表の片岡さんが万感の想いを込めて取り組んだ創造だったが、予想を覆して翌年に、2024年モデルの登場が発表された。
「自分の中ではやりきったつもりでしたが、前後バンパーを大きく変えたMY24を見て昂りましたよね。そこで、これまでの常識を覆すようなスピードスタイルをR35で生み出してやろうと決意しました」と片岡さん。
そして、一目見た瞬間に脳裏に焼き付く35R-2024エディション・ワイドがオートサロンに降臨。空間を切り裂くようなアグレッシブさは目の肥えたギャラリー達をも魅了したが、ここで注目すべきは“ボディ無加工のオーバーフェンダー”と“MY24オマージュの前後バンパー”だ。
まず、前後とも片側30mmワイドを実現するオーバーフェンダーは、ボディ無加工を前提にアプローチ。そのため、ステアリング操作に対する余裕が必要なフロント用は交換タイプを、ストローク時にキャンバーが大きく変化するリヤ用は貼り付けタイプを採用。デモカーのように足回りも煮詰めていけば、リヤに12Jマイナス49のような過激なサイズを飲み込ませることも可能だ。
そして、全てのR35GT-Rオーナー必見と言えるのが、ハニカムデイライトなどMY24テイストを盛り込みながら製作された前後バンパーだ。カナードやディフューザーの迫力からワイド専用と勘違いしがちだが、前後ともナローサイズで仕上げられていて、全年式のモデルにインストール可能となっている。
グリルトップを30mmほど伸ばしたロングノーズ仕様のフロントセクションは、MY24の特徴となる縦方向フィンを活かしつつ、ボトムにエッジを効かせたスピードデザインで構成。ハニカムデイライトは、少しセンターに寄せてフェイスに馴染ませている。
「一時期は相場が高騰していましたが、MY24の登場で初期モデルは価格も落ち着いてきました。35R-2024エディションの前後バンパーを使って現行モデル化した中古車コンプリートは、初期モデルが抱えやすいトラブルを払拭するメンテ体制も整えて販売していきます」と片岡さんは意気込んでいる。
ちなみに、今回披露された35R-2024エディションワイドは、東京オートサロンでのインパクトを目的に、ショーカー仕様のカナードデザインが与えられている。そのため、市販モデルはトータルバランスを見ながら再設計する予定となっているが、現状の仕上がりを見ても名作の誕生は間違いない。
●問い合わせ:クールジャパン TEL:052-693-9893
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