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固定観念をぶち壊す衝撃のSR20DET換装仕様!
GT3037Sタービン+Vマウントで480馬力を発生
初代ロードスターのチューニングは、ハイカムや排気量アップ、4連スロットル、ターボ、スーパーチャージャーなど、様々な選択肢が用意されている。
しかし、既存のパーツで生み出すことができるパワーでは納得しなかったのが、このNA6CEのオーナー。SR20DET換装を選び、さらに2.1L化+GT3037Sタービンの組み合わせで480psものパワーを手に入れたのだ。
実はこのロードスター、「とりあえずSRを載せました」という状態で名門“フィースト”に来店。そこから、エンジン&ミッションのマウント方法や配管や配線を見直し、公認を取得したという経緯があったりする。
注目すべきは、やはりタービン。ロードスターのチューニングでは絶対にあり得ない、GT3037Sというビッグサイズを選択したことだ。もちろん、本来は1.6LのB6-ZEが搭載されるエンジンルームに、そんな大きなタービンを搭載する余裕はないが、ターボレイアウトを試行錯誤した結果、なんとか取り付けスペースを捻出している。
「コンパクトなボディにハイパワーを与えるわけやから、フレームはカットしたくはない。その制限内でEXマニ、タービン、ウエストゲートの取り回しを決めるのが大変やった」とはフィースト平岡代表。
水温を安定させ、タービンのポテンシャルを最大限まで引き出すためにも、独自のVマウントシステムを構築。エアコンはコンプレッサーがS13、コンデンサーとエアコントロールユニットはNA6を使用。ハーネスを引き直し、それぞれをリンクさせている。
NA6用の市販マフラーでは大きな抵抗となってしまうため、SR20DETに合わせてワンオフ。メイン80φ、テール90φデュアルというスペックが与えられる。チタン材を積極的に導入することで、重量増を抑えているのもポイントだ。
マネージメントはS13純正ECUとF-CON Vプロが担当。GT3037Sを回し切るため、低回転域からの素早い立ち上がりを意識したセットアップが施されている。
S13用ミッションを流用するため、パワープラントフレームを撤去してミッションメンバーを製作。ボディ側にメンバーを取り付けるためのベースも溶接して追加している。一方、デフは日産のターボ用R200にATSの機械式LSDを組んで装着。リヤメンバーにはプレートを追加し、剛性アップも実施する。
Vマウントシステムに合わせて製作した専用ボンネット。インタークーラーを通ってヒートしたエアをエンジンルーム内に滞留させず、スムーズに排出されるように設計されている。
リヤウイングはボルテックスのフラップを使用したバーチカル式とし、ラダーはアルミで製作してバックパネルに溶接固定。また、フェンダーはフロント30mm、リヤ50mm(各片側)のワイド化も敢行している。
乗り味は完全なジャジャ馬で、どこからでもホイールスピンが可能なほどなのだとか。モンスターロードスター、恐るべし!
●取材協力:フィースト 愛媛県伊予郡松前町昌農内25-1 TEL:089-985-0504
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